『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』
田中卓著(幻冬舎新書)は本当に凄い。

本物の尊皇の人はこういう情熱を持っているのかと、感動する。

皇位継承問題をわかりやすく解き明かす、いわば
論理の本なのだが、その徹底的に冷静な論考の中に、
ふつふつと熱がたぎり続けている印象だ。

神武天皇の実在を証明したのも田中氏であり、
元号法案を提案したのも田中氏なのだ。

ずっと皇室のために戦ってこられ、学術的にも、
法的にも、守って来られた人なのだ。

高齢の田中氏が、今も青年の情熱をもって、
皇統断絶の危機を訴えて筆を振るっておられる。

第十四章の最後の一節を読んだときには、
わしは思わず落涙してしまった。

2000年に及ぶ国体が護持されてきた理由は、
天皇の聖徳と、忠臣義士の働きだと、田中氏は
何度も強調する。

この本を読める者が必要だ。

だが政治家にはいない。

自称保守系知識人にもいない。

誰が読めるのか?

まったく悲しいことだ。

『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか?』田中卓著

 

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