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田中卓氏の戀闕の凄さ
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田中卓氏の戀闕の凄さ

2014-02-07 18:30
     

    『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』
    田中卓著(幻冬舎新書)は本当に凄い。

    本物の尊皇の人はこういう情熱を持っているのかと、感動する。

    皇位継承問題をわかりやすく解き明かす、いわば
    論理の本なのだが、その徹底的に冷静な論考の中に、
    ふつふつと熱がたぎり続けている印象だ。

    神武天皇の実在を証明したのも田中氏であり、
    元号法案を提案したのも田中氏なのだ。

    ずっと皇室のために戦ってこられ、学術的にも、
    法的にも、守って来られた人なのだ。

    高齢の田中氏が、今も青年の情熱をもって、
    皇統断絶の危機を訴えて筆を振るっておられる。

    第十四章の最後の一節を読んだときには、
    わしは思わず落涙してしまった。

    2000年に及ぶ国体が護持されてきた理由は、
    天皇の聖徳と、忠臣義士の働きだと、田中氏は
    何度も強調する。

    この本を読める者が必要だ。

    だが政治家にはいない。

    自称保守系知識人にもいない。

    誰が読めるのか?

    まったく悲しいことだ。

    『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか?』田中卓著

     

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