HKT48九州7県ツアーの最後の公演を見るために博多に来た。
まるで、博多どんたくみたいに演芸のてんこ盛り、
歌あり笑いありのバラエティー・ショーを満喫した。
モー娘。から始まったり、過去のアイドルの曲を歌ったり、
HKTの持ち歌の少なさをカバーする工夫もされており、
予測がつかない楽しさだ。
他のグループが大きめのコンサートをするときは、
劇場公演のパフォーマンスの集大成を見せる迫力で行うが、
HKTは全然違う楽しませ方をする。
これはもう完全に指原莉乃あってのショーである。
指原なしには成り立たない。
やはり指原はわしが予想した通り、王国を作ったのだ。
そしてこの「指原HKTショー」は大衆的で間口が広いかもしれない。
キャンディーズもWinkも松田聖子も南沙織も森高千里も
おニャン子クラブもモー娘。も、
わしの年齢なら懐かしいアイドルたちだ。
「年下の男の子」の朝長美桜の歌唱は相当可愛かった。
「17歳」の兒玉遥も良かった。
出番が少ないのは腰痛のせいだなと思っていたが、
それを打ち明けるときに噛んでいたのが可笑しかったし、
泣いてるのが愛らしかった。
指原の「私がオバさんになっても」は歌詞が微妙に恐く感じて、
脚のきれいさが森高に似ていてぞっとした。
しかし大きなハコでこのような見せ方をするなら、
中西智代梨・谷真理佳が移籍するのはまったくわからない。
新たなバラエティー担当は
田中菜津美・坂口りこぴ・秋吉優花か?
わしが一番笑ったのは、「恋するフォーチュンクッキー」で、
おにぎりの被り物で出てきた秋吉だ。
さも楽しそうに跳ねる跳ねる、これは大爆笑だった。
秋吉って奇妙な子だなあと思っていたが、ここまで面白いとは
秋吉優花は久しぶりの掘り出し物だ。
各メンバーに平等にスポットライトが当たる構成になっているから、
それぞれのヲタは満足だろう。
だが、マクロな視点から見れば、
やはりHKTは指原に大きく依拠するグループになった。
指原以外は平準化させるこの戦略が正しいかどうかは、わからない。
福岡から橋本環奈が今後、全国区になることが気になる。
全国区になる次のスターを作れるかどうかがHKTの未来を決定する。
今回のHKT48ツアーは、
指原と秋吉という異形の子が湧かせる公演だった。
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