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「恋愛禁止条例」から「恋愛スルー条例」へ(その4)
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「恋愛禁止条例」から「恋愛スルー条例」へ(その4)

2014-04-16 12:30
     

    文芸評論があり、映画評論があり、漫画評論がある。

    芸能評論もあるようだが、
    大概はゴシップネタの披露に過ぎないような気がする。

    AKB48評論が成立するか否かは、
    かつてのプロレス評論の隆盛が参考になる。

    最古参のプロレス評論家は「週刊ゴング」の菊池孝である。

    八百長のレッテルで胡散臭いジャンルと見られていたプロレスに、
    独特の見方を提示して市民権を与えたのは、
    村松友視の『私、プロレスの味方です』だ。

    そしてプロレスファンの圧倒的支持を得たのは、
    「週刊プロレス」のターザン山本であり、
    格闘技の観点からシビアな評論を行ったのが、
    骨法の創始者・堀辺正史だった。

    当時はネットがなかったから、プロレスの情報は
    スポーツ紙かプロレス専門雑誌で読むしかなく、記者や評論家は、
    プロレス団体や選手やファンの顔色を気にすることなく、
    自由に書くことができた。

    現在のAKB48を扱う雑誌は、
    それが出来ていないとわしは感じている。

    だからネットの影響力に負けるのだ。

    AKB48は秋葉原の劇場に見に来る
    コアなアイドルヲタが育てた部分があり、
    今はネットのバッシングも含む主観的な感想が
    一定の影響力を発揮している。

    つまり評論の余地がないのかもしれない。

    誰が好きというのは完全に主観的なもので、
    評論など寄せ付けない。

    だが、スキャンダルが出ても潰れないメンバーと、
    潰れるメンバーの差は、客観的に論じられるかもしれないし、
    「恋愛禁止条例」はひょっとするとAKB48の核心かもしれない。

    なぜなら、運営が「スルー」しても、
    「恋愛禁止条例」は実は残っているからである。(つづく)

     

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