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博打みたいな漫画の描き方
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博打みたいな漫画の描き方

2014-10-10 17:30
     

    今日も一日中、ペン入れだった。

    チーフ広井がそんなに量はないと言ってたが、
    とんでもない。

    一本まるごと全ページ、全コマにわしがペン入れ
    しなければならない章があって、今日は
    この一本しか進まなかった。

    いや、この一本もまだ終わってない。

    毎日毎日、来週もペン入れを続けるしかないようだ。

     

    描き下ろしで単行本を出すということは、
    原稿料は入って来ない。

    先行投資でスタッフに給料を払い続けるのである。

    長引けば長引くほど、投資額が嵩んできて、
    発売されても売れなければ赤字が出る。

    小説家ならば自分一人だから1年がかりで執筆しても
    大した費用はかからないだろうが、漫画家はスタッフを
    雇っているから莫大な費用になる。

    単行本を描き下ろしで出すということは、
    大博打である。

     

    だからこそ、もう描きたいものしか描きたくない。

    売れそうなものを嗅ぎまわって描いて、
    それで大して売れなかったら後悔しか残らない。

    描きたいものを描くからペン入れの忍耐が続くのだ。

    しかもこの歳になったら、後世に残せる作品を描きたい。

    それは単に今現在、人々の暇つぶしになる作品ではなく、

    わし以外の誰にも描けない作品でなければならない。

    ちょっと、ごーまんかますが、『戦争論』や『天皇論』は、
    わしが死んでも残るのではないかと思っている。

     

     

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