朝日新聞(9月2日)の「耕論」のページに
わしの意見が載っている。
「国民の『自主防衛』が原則」という見出しだ。
内容は
「徴兵制は苦役ではない、国防は崇高な職務である」
というど真ん中の意見から述べている。
これは全然、右翼的意見ではない。
民主主義の基礎的見解であるから、ど真ん中なのだ。
国民皆兵はルソーの「社会契約論」の要諦であり、
近代国家の骨格なのである。
安保法制反対のデモに参加した坂本龍一が、
フランス革命に憧れているらしいが、ならば
国民国家のために、徴兵制に賛成しなければならない。
安倍首相や読売・産経系の従米保守は、兵器が
近代化したから徴兵制はあり得ないと否定するが、
現に自衛隊が隊員の確保に苦慮しているのは
事実である。
歩兵は必ず必要で、採用試験がそんなに難しいわけではない。
貧困層を狙う経済徴兵制は法の下の平等に反する
という批判が必ず出てくるので、徴兵制の方が理に適う。
安倍首相も従米保守も、教養が足らないし、臆病者だから
徴兵制を「苦役」などと言っているのだ。
「社会契約論」から見ても、従米保守は左翼である。
わしの意見を朝日新聞が載せたのは凄いことだ。
多分、抗議がいっぱい来るのではないか?
教養のある読者がいれば、むしろ賛成してくれるだろう。
「従米真理教」と化した無教養な自称保守に期待するより、
ポジショントークに堕さぬことを覚悟した朝日新聞寄りの
リベラルの方が期待できるのかもしれない。