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ミライ: みなさんこんにちは。今年初登場のミライとフツクロウです。

フツクロウ
: 今年もよろしくのう。

ミライ
: さて、昨年末に行われた第3回ニコニコ学会「研究してみたマッドネス」には、未来を予感させる15の研究が登場しました。しかし内容は多種多様。そこで、それぞれの研究を未来の六つの価値観で分析する【六葉未来点】で評価してみようと思います! フツクロウさん未来の六つの価値観ってなんですか?

フツクロウ
: ホウ。iPhoneが登場した瞬間、これは未来のITだと誰もが思ったが、他にも未来っぽいって思うものはいっぱいあって、じゃが、どれもこれもITに関係あるわけでもない。

ミライ
: ふむふむ。

フツクロウ
: そこで、ITに並ぶような未来の価値観を6つ選び出したのじゃ。「これ未来っぽい」と思うものは、ほとんどがこの6つのどれか、あるいはその組み合わせでできているぞ。

ミライ: 6つもあるんですか?

フツクロウ: そうじゃな。大きく分けると3つなんじゃが、6つに分けた方が分かりやすいようじゃ。

ミライ: なるほど。その6つとは?

フツクロウ
: IT、誰でも化、共生、物から心、循環、持続じゃ。

 まず情報分野がまだまだ飛躍的に発展する。情報処理技術つまりITの発展じゃが、それにともなってありとあらゆる誰でも化が起こっている。誰でもブログで情報発信できたり、初音ミクで歌が作れたり、MMDというフリーソフトで3DCGが作れたり。作る人と消費する人との境界が次々消えておる。

ミライ: ITが発展してスマホが普及するだけでなくて、生産消費の構造まで変わっているんですね。

フツクロウ
: そうじゃ。そして情報分野での挑戦と同じ勢いの挑戦が二つある。まずは多様性への挑戦。多様性があるとちょっといいよねとかそんな甘っちょろいのではなくて、もはや型にはまった仕事じゃ食っていけなくなるからみな死にものぐるいじゃ。

 多様性の基本は、共生。みんな違うから相手との違いを丸ごと受け入れて、共感できるところで協力して何かを生み出していく力じゃ。

 もう一つは、物が豊かになったから、次は心を豊かにしたいという力じゃ。コメは、食べればとりあえず誰でも腹を満たせるが、心を満たす物やサービスは、人それぞれじゃ。iPhoneなどのスマホは、ほんの数100人のためのアプリだっていくらでも作れるからこそ、広がっている。

ミライ: 多様でニッチな需要に多様な供給が応えるプラットフォームになっているんですね。

フツクロウ
: そうじゃ。そしてもう一つは成熟への挑戦循環型社会持続型人間社会じゃ。

ミライ: ? それって一緒じゃないですか。

フツクロウ
: 言葉は似てるが、全然違うぞ。循環型社会はいわゆる省資源じゃな。いつまでも地球で暮らしていけるように、物質は循環するように、エネルギーは再生可能エネルギーで賄えるようにしようという挑戦。

 もう一つの動き持続型人間社会は人間社会の活動を持続させられるようなシステムの模索じゃ。家事とか育児とか老後とかどれも金で解決できるから家族ばらばらで暮らそうぜみたいな価値観もあったが、それより協力できるところは協力した方が良さそうとか、そうせざるをえないという環境になりつつある。

 地域もそうじゃ。高齢者が病院行くのにバスは維持できない、タクシーは高い、じゃ近所の人が送る仕組みを作ろうとか。

 今までは経済右肩上がりで無理矢理金で解決してきたが、それではいつまでも回らないということが分かってきたのじゃ。

ミライ: そう言われてみるとそういう話多そうですね。

フツクロウ
: そしてその6つの価値観ごとに5段階評価したのが【六葉未来点】じゃ。たとえば「研究してみたマッドネス」の「若手研究者によるLive型本紹介イベント hoooon!」の場合こうじゃ。

 I T 2
誰でも化 1
共  生 4
物から心 4
持  続 2
循  環 1
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 この研究は異分野の研究者が紹介したい本を持ち寄って紹介する。次の人は前の人の本からなんとか関連づけて自分の本を紹介する。その繰り返しによる本の紹介イベントを提案している。

 異分野同士がコラボする共生がポイントになっておるし、知的好奇心を刺激するへのサービスじゃから、それぞれ4。

 発表では触れてなかったが、skype など跨いで行えばもっと自由な形態になるから IT と絡む可能性もあるし、このようなイベントは持続型人間社会でもますます楽しめそうじゃから、それぞれ2じゃ。

ミライ: なるほどー。一つの研究をとってみても、未来のいろんな要素が絡んでいるんですね。

フツクロウ
: そうじゃ。

ミライ: 面白そう。他のも見たいです! 

フツクロウ: そうじゃな。ではページを変えることとしよう。

ミライ: ということで、続きは次回(2)で! お楽しみに。

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