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負けることに慣れた組織……国際プロレス崩壊直前を私は見た■ズンドコ・トラブル興行研究会<小泉悦次・編>
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負けることに慣れた組織……国際プロレス崩壊直前を私は見た■ズンドコ・トラブル興行研究会<小泉悦次・編>

2017-05-09 14:38
    ズンドコ・トラブル興行研究会――プロレス格闘技のウラに精通する書き手たちがマット界を騒がせたズンドコな事件を振り返ります! 今回は昭和プロレス研究家の小泉悦次さんによる「崩壊直前の国際プロレス!」


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    40歳代半ば以上の方は、佐々木信也さんというスポーツキャスターを覚えておられると思います。昭和の末期まで毎晩「プロ野球ニュース」に出ておられた方です。

    佐々木さんは元プロ野球選手で、最初に入団されたティームは高橋ユニオンズでした。ユニオンズは1954年から56年までパリーグに加盟していましたが、大映スターズに吸収合併されました。スターズは現在の千葉ロッテマリーンズの系譜に属します。

    佐々木さんによると、ユニオンズはサヨナラエラーを犯しても誰も責めず、ベンチに戻る時もミスをした選手の肩を抱えてあげる、そんな雰囲気だったそうです。当時は「ああ、なんていいチームなんだ」と思ったそうですが後年は「そんなユニオンズだから弱かったんだろう」と振り返っておられます。観客動員力も弱く、観客が30人に満たないこともあったといいます。

    高橋ユニオンズから連想してしまうのが国際プロレスです。



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