プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは、春の男子プロレス界隈――「ダントツ新日本プロレスと第2グループ争い」「ザック・セイバーJr.の関節技は面白くないのか」についてです!
事情通Z 正直言って、新日本プロレス以外はどこも若干苦戦気味で、ここ最近は後楽園ホールもなかなか埋まらなくなってきている。やっぱり興行数が多いこともあるし、たとえばDDTの後楽園大会なんかは無料のAbemaTVで見られちゃうから。そこは東京女子と違ってなかなか集客には結びつかないイメージがあったけど、今回の両国大会は満員だった。

――AbemaTV中継があったのに満員って凄いですね。

 DDTのビッグマッチはお祭り感があるから、会場で体感したいファンが根強いのかもしれない。

――全試合終了後に登場した入江茂弘選手のマイクと、それに対する彰人選手のやりとりがヒリヒリしてましたけど、何があったんですか?

 入江選手はマイクでも言ってたけど、DDTをやめるんじゃないかという話はあったんだよね。入江選手はこれまで全日本プロレスに何度も上がっていたことがあって、これは噂でしかないけど全日本が入江選手を欲しがったと。そんな話に信憑性があるくらい全日本には呼ばれていた。

――でも、引き続きDDTのリングに上がるということですね。

 高木大社長が両国大会の総括で「DDTは一昨年に一度リセットをした」と言っていた。それは飯伏幸太やケニー・オメガという大黒柱が抜け、新日本とは交流ではなく対抗すると決めたことで、DDTとしても方向転換をせざるを得ない状況にあった。いままでのDDTは「文化系インディプロレス」というイメージはあったけど、いまは竹下幸之介選手を軸にした正統派のプロレスで締めるという。そこには入江選手の力も必要になってくるんだけど、入江選手のポジションもなかなか難しくて。彼は身体も大きくてパワーもあるから全日本プロレス向きの選手だけど、おバカで愛されるキャラではある。そのキャラチェンジを試みていたんだけど、ファンも入江選手本人もなかなかしっくりいってないところがあった。

――そういうこともあってかDDTを離れるんじゃないかと。


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