今週のスペシャルトーク、DEEPの佐伯繁代表パート2! メジャー団体なき日本の総合格闘技市場をけん引するひとりである佐伯さんが語る「格闘技興行2000枚限界説」とは!? パート1はコチラ
先週のSPトークの「語ろう判定!」はコッチです
女子格闘技イベント「ジュエルス」の一般売りは、新宿フェイスの大会の中では異常です。DEEPが後楽園でやったときの一般売りレベルの枚数が売れています。――それに今年はDREAMがなくなって……。
佐伯 (さえぎって)「なくなった」というか休止ですよね。
――今年は大晦日もやらない……でいいんですかね(このインタービューは11月下旬に収録)。
佐伯 やらないですね。いまからだと現実的じゃないですね。100パーセント無理ですね。
――DREAMがない影響ってどんなことがありましたか?
佐伯 まず「大晦日やる・やらない」以前の話で、日本のメジャーな舞台がなくなったことで選手のモチベーションも低くなったと思うんですけど、俺らがどうこうする前に選手が選択をし始めたよね。
――各自進路を決めていった、と。たしかにそうですね。
佐伯 うん。気がついたら収まっちゃっていたよね。だから大晦日をやってもらうのが一番いいんだけど、いまの状態でもし大会をやっても「何ができるんだろうな……」って考えちゃいますよ。はたしてみんなが見たいものが提供できるのかなって。あと民放の放送もない中でどれくらいの予算をかけられるのかって。
――いまは逆に団体側が番組枠をテレビ局から買って放送する傾向にありますし。
佐伯 やっぱり予算をかけないとメジャーじゃないからね。ただ、カードを組みましたと言われたって伝わらなきゃ意味がないし、それは民放でバンバン宣伝してやっていたから格闘技が世間にも伝わっただろうし。
――大晦日って地上波で放送するからこそ意味があったところはありますね。
佐伯 ぶっちゃけ、いまからDREAMが「大晦日やります!」と言ったらメンバーも集まるし、大会もできると思うんですよ。でも、それが「世間に伝わる大会」になるかっていうと別の話ですよね。
――佐伯さんらDEEPが全面協力して大晦日をやる話もあったんですか?
佐伯 いや、全然話してないから。これは僕の持論なんですけど、どこがビッグマッチをやろうが実券の限界が2000人なんですよ。それはさいたまスーパーアリーナだろうが大田区体育館でやろうがTDCでやろうが。
――それは民放抜きでやった場合の話ですね。
佐伯 うん。どんな団体がどんな選手を使おうが、限界は2000人。どことは言わないけど、海外の団体が日本でやってもそうでしょ。