結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2013年1月29日 Vol.044
はじめに - サイエンスを、正しく、楽しく
結城です。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。 昨日(2013年1月27日)、TBSテレビの「夢の扉+」という番組を見ました。 サイエンスCGクリエーターの瀬尾拡史さんのお話で、たいへん感動的な回でした。 あなたはごらんになりましたか?
◆夢の扉+ サイエンスCGクリエーター瀬尾拡史さん
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20130127.html
瀬尾さんは、人体を正確にヴィジュアル化するお仕事をなさっている方です。 瀬尾さんは、東京大学の医学部に合格した後、 半年で二年分の単位を取ってしまい、 開いた時間を使ってCGの専門学校に通ったのだそうです。 さらに「私を留学させなければ東大医学部は後悔する」という主旨の 嘆願書を出してアメリカの大学に留学。たいへんな行動力です。
そして、人体を精密にヴィジュアル化(さらには3D化!)するために たくさんの努力をします。単に「わかりやすく」見せるだけではなく、 気管支を精密に3D化することで、医師の内視鏡トレーニングにも使えるとか。
結城がいちばんぐっときたのはこの方のモットー。それは、
サイエンスを、正しく、楽しく。
というものです。 単に「楽しく」するだけではない。「正しく」という態度。 結城はここにすごく共感します。
結城も、自分が書く本を通して、
プログラミングを、正しく、楽しく。
数学を、正しく、楽しく。
伝えていけたらいいな、といつも思っているからです。
結城はめったにテレビ番組を見ないのですが、 たまたま見てたいへん感銘を受けたのでご紹介いたしました。
では、今回の結城メルマガをはじめましょう!
目次
- はじめに - サイエンスを、正しく、楽しく
- 本を書く心がけ - 手書きノートのスナップショット(9) ・『数学文章作法』初校ゲラより(1)
・『数学文章作法』初校ゲラより(2)
・『数学文章作法』初校ゲラより(3)
・『数学文章作法』初校ゲラより(4)
・『数学ガールの秘密ノート』校正メモより(1)
・『数学ガールの秘密ノート』校正メモより(2)
・『数学ガールの秘密ノート』校正メモより(3)
・『数学ガールの秘密ノート』校正メモより(4)
・『数学ガールの秘密ノート』校正メモより(5) - 次回予告 - 教えるときの心がけ - CodeIQで出題して