閉じる
閉じる
×
本番で「勝つ人」と「負ける人」の決定的な差 最強の金メダリストは「単純」に実行している
という記事を見かけたのですが、あまりに外れてたのでカッとして書きます。後悔はしない。
本番で緊張して、普段の結果が出ないという人は、知っておいたほうがいいことがあります。
それは本当に最高の結果は、もっとも緊張する場面で出るということです。
幼い頃、オリンピックを見る度、不思議でならないことがありました。なぜ100m走の世界新記録が、決勝でしか出ないのかということです。そんなガチガチに緊張する場面よりも、普段の練習のときの方がタイム出るんじゃないの?? と。
真実は逆でした。もっとも緊張する場面で、普段出せないタイムを出せる人が金メダルを取れるのだと。
全ての人がそういうことができるようになるのかは、わかりません。科学的には「適度な緊張があった方がいい結果が出る」みたいな話がありますが、本当の真実は、適度どころか極限の緊張の中でこそ、最高の結果が出せる人がいるということです。
高校の頃、選択授業で音楽を取ったことがあり、ピアノの演奏テストがありました。ピアノは習ってないので初心者用の曲を練習したのですが、練習でノンミスで演奏できたことはありませんでした。
が、本番でだけノンミスで演奏できたのです。
連弾の曲で伴奏をピアノのうまい幼馴染にお願いしていたのですが、その時の余りの熱演に、その後その人との間に噂がたったくらいです(お互い意中の人は別にいたのでそれはまったく的外れ)。
多分、この頃、なぜオリンピックや世界陸上でだけ世界新が出るのか理解しました。
理解してからは、私はそれを利用しています。それ以来、練習よりも本番の方が上手ということは、ごく普通になりました。
それは、発表など、人が見ている時ばかりではありません。
大学院の頃は光学をやっていましたが、実験には何時間もぶっ通しで暗室の中で作業するようなものもあります。実験の手順を部分的に何度も練習しておいて、ある時、最初から最後まで一気にやり遂げるような感じです。
たとえば実験の最初の方は、光学系を組むのですが、正確に並べることがいい結果に必要です。すると練習よりも、その本番のときこそ一番正確に並べられたりするわけです。非常にタフな実験で実験終わった後、自分の机に座ったとき、後で気づくとどう考えても10分から20分時間が合わないことがあり、多分その間完全に放心してたんだと思います。
もちろん、今でも、本番で緊張して失敗することもあります。しかし、本番の方が、普段より良い結果が出ることも確かですし、あまりに緊張しなくてぐだぐたなこともあります。
ですから、本番でいい結果を出したいなら、極限の緊張の中でいい結果を出す成功体験と、本番に向けて緊張感を高めていくコントロール技術の習得が必要になるのだと思います。それぞれどうすればいいのか、網羅的な戦略はまだ考えていません。
緊張してこそ、よりいい結果が出るという成功体験をどう得るか。なにかいい方法あるでしょうか。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: カッとして書くとか、いったい私たちはどうしろと。ここは「未来の普通」なのに。
フツクロウ: ホッホッホ。
ミライ: 笑ってないで、無理やり未来につないでください。フツクロウさん。
フツクロウ: ホッホ?
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。