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マクロとミクロは相克する。目の前の子供を救うか、その子を犠牲にし世界を救うかの問題。(2078文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
本文にも書いたように、同じものを眺めるにしても、マクロとミクロのいずれの視点で見るかによりまったく違ったものが見えてきます。マクロの視点から見れば、巨大な大義のためには「個」を圧殺する必要が出てくることもあるでしょう。しかしミクロの立場から見ればそう簡単に圧殺されてはたまりません。このふたつの視...
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人形たちの戦争。『ファイブスター物語』のヒロイン、ファティマとは何者なのか。(2178文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
ファティマ。それは『ファイブスター物語』を、否、永野護のキャラクターデザインを象徴するキャラクター。あまりにも美しく、弱々しく、病的なまでに繊細なその印象は、見るものを魅了します。しかし、いったい彼女たちはほんとうは何者なのか? 作者は彼女たちに何を託して生み出したのか。そのデザインのどこにほん...
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ウルトラ格差世界の戦い。『ファイブスター物語』非情のシステムを解析する。(2913文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
永野護『ファイブスター物語』はきわめてオリジナリティの高い物語です。そのデザインもそうなのですが、作品世界を支配する価値観が非常にオリジナルなものがあると思います。それは完全実力本位の非情な世界であり、弱い者は強い者にどうやっても勝つことができないようにできているようです。この世界、ジョーカー太...
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『ゴティックメード』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の方法論の落差が興味深い。(1426文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
もう何本目になるかわからない『ゴティックメード』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の記事です。いやあ、この二本は面白かった。ぼくはどちらかといえば『ゴティックメード』が好きだけれど、『ヱヴァQ』のクオリティはやはり圧巻でした。賛否両論あるだろうけれど、それはやっぱり『エヴァ』だからとしかいいようが...
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「器」の物語。荒木飛呂彦の場合、庵野秀明の場合、富野由悠季の場合、永野護の場合。(2090文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
『ジョジョ』、『ヱヴァ』、『ガンダム』、『ファイブスター物語』、いずれも何十年にもわたって続いている長寿作品であり、これらの作品の作家たちはこの作品を生み出してからは、それ以外ほとんど作っていないともいい切ってもいいと思うのですが、では、かれらは「それしか作れない」作家なのでしょうか。違う、そう...
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映画『ゴティックメード』の簡単な感想を述べておこう。(676文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
『ゴティックメード』の簡単な感想です。ほんとうは詳細なネタバレ感想を書きたいところなのですが、旅先なのでままなりません。愛用のエディタがないんですよ! Google Chromeはダウンロードしてサインインしたら設定が再現されましたが。いやあ、おもしろかったですね、『ゴティックメード』。神作品です。でもまあ、...
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【無料記事】アルビノ萌えは差別につながるのか。(1804文字)
コメ10 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
いまの日本のオタク文化圏において白髪と赤い瞳のアルビノ・キャラクターはその耽美的イメージとあいまって人気を博しているように思えます。それでは、そもそもそういったキャラクターはどこから来ているのでしょう? また、差別問題は存在しないのでしょうか? そこらのことを考えてみた記事です。まあ、差別問題は...
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【無料記事】『ファイブスター物語』一冊に何人の人物が出てくるのか数えてみた。(1617文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
永野護『ファイブスター物語』で一巻につき何人の登場人物が出ているのか数えています。ええ、それだけの記事です。この作品、ほんとうに半端なく登場人物が多いので、読者はよく付いていっているなあ、と思います。おまけに数年単位で連載を休むしね。それだけされても付いていかざるをえない魔性の魅力があるともいえ...
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【無料記事】奈須きのこが語る『ファイブスター物語』。(1378文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 147ヶ月前
永野護『ファイブスター物語』はぼくにとって永遠の最高傑作です。初めて出逢った時からそろそろ20年になるでしょうか。いまだにその物語とデザインへの感嘆は消えやりません。単純に考えて、ここまで壮大で緻密な物語世界ってほかにないし、とても「遊び甲斐がある」世界なんですよね。今回はTYPE-MOONの奈須きのこさん...