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【結城登美雄の食の歳時記#8】大事なのは子どもより大人の食育(食育編・その1)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
一時、「食育」という言葉が急激に広がりました。辞書を引いてみると、「食に関する教育。食料の生産方法やバランスのよい摂取方法、食品の選び方、食卓や食器などの食環境を整える方法、さらに食に関する文化など、広い視野から食について教育すること」となっています。食と教育と結びつける「食育」について、結城登...
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【結城登美雄の食の歳時記#7】農山漁村の桜(暦編・その4)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
花は農業だけでなく、漁業にも貴重なサインを与えています。春はもう間近⁈暦編の最後のテーマは桜です。 * * * * *結城登美雄の食の歳時記<暦編・その4>農山漁村の桜桜もまた農作業と切っても切れない花だったのです。日本で花と言えば、やはり桜。国の花の桜です。桜は「雪形」が見られない地域で...
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【結城登美雄の食の歳時記#6】地域に伝わる「山の紋章」(暦編・その3)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
「雪形」という言葉を耳にしたことがありますか。北アルプスの常念岳には春になると「常念坊」という袈裟を着たお坊さんが、徳利を下げているような残雪がみられるそうです。春、農民は雪形を見て「そろそろ苗を植えよう」などと農作業を判断するのだそうです。今回は、雪国、山、海に暮らす人々が受け継いだ独自のカレ...
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【結城登美雄の食の歳時記#5】ひな祭り(暦編・その2)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
今日は3月3日、雛(ひな)祭りです。みなさん雛飾りを出している家庭も多いかと思いますが、その起源は意外と知られていないものです。また、雛祭りの過ごし方、祝い方は地域それぞれで少しずつ違っていて、独自の風習が浮かび上がってきます。今回は東北各地の雛祭りと風習がテーマです。 * *...
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【結城登美雄の食の歳時記#4】雪は天からの手紙(暦編・その1)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
農家の春の準備を「春のいそぎ」と言います。梅の花が芽吹いたとき、カッコウが鳴いたとき、農家では「そろそろ苗作りをしようか」と春のいそぎが始まります。米作りに精を出す農家にとって、春はとても大事な季節です。自然のサインに沿った形で暦を作り、一年の農作業の段取りを組むような自然を相手に暮らす「農家の...
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【結城登美雄の食の歳時記#3】忘れちゃいけない名脇役の大麦(麦編・その3)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
「麦」といえば、これまで2回にわたり触れてきた小麦を想像しがちですが、大麦も忘れてはいけません。今回は麦編のラスト、「大麦」がテーマです。麦にちなんだユニークな神社も登場します。※会員(月額525円)の方は全文購読できます。非会員の方は有料記事(80pt)となります。(会員になるには携帯キャリア決済、カ...
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【結城登美雄の食の歳時記#2】宮城の麦がなぜ田園から消えていったのか(麦編・その2)
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
前回の<麦編・その1>で、日本の麦生産が減っている現状に触れた結城さんは、「農家の人と私たち消費者が力を合わせて増やしていくことができないでしょうか」と投げかけました。今回は生産と消費が手を携えていくヒントとして、宮城の豊かな伝統食を使ったイベントに触れていきます。※会員(月額525円)の方は全文購...
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【結城登美雄の食の歳時記#1】どうなってしまうのか日本の主食は(麦編・その1)
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
今日からアップする「結城登美雄の食の歳時記」は、民俗研究家で「地元学からの出発」(農文協)の著者、結城登美雄さんの“幻”の記事です。結城さんがこれらの記事をラジオ用に書いたのは2006年のこと。本人から記事の掲載の許可を得ていたのですが、なかなかアップできずにいました。というのも、さすがに統計は古く、...
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結城登美雄:日本農政への代替案「CSA」─参加と負担が担い手をつくる
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
作り手は食べものを作りながら、自分で価格を設定できない。テレビやカメラと同じようにメーカーでありながら、メーカー希望小売価格は存在しない。市場に出してみなければ値段が決まらない。 そんな農業の世界で、どうして後継者が育つのだろうか。 21世紀を目前にした2000年、我が国にはまだ389万人の農業者がいた...
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結城登美雄:地域が「ぐずぐずと変わる」ための「地元学」
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
自分が暮らす地域をよくしたいと思うのは、誰もが抱く願いのひとつだが、この国ではそれがなかなかうまくいかなかった。 都市であれ地方であれ、そこに住む人びとがいつのまにかバラバラになっていて、地域づくりの役割を行政に丸投げしてしまっていて、そのクセから抜け出せないでいる。 一方、住民から託された地...
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結城登美雄:「ないものねだり」から「あるもの探し」へ
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
人間というものは身近にあるものよりは、遠くに隔ってあるものを価値の対象にしてしまう心性をもっているという。隣の芝生がいつも青く見えてしまったり、幸せは山のあなたの空遠くにあると思い込んでしまう不思議な心理。「近代化」とは、そうした人間心理の上に成り立ってきた。先進地は西欧で日本は遅れている。だ...