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【第346号】「呪術廻戦・休載」の背後にある「連載のスピード感」とは
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【第346号】「呪術廻戦・休載」の背後にある「連載のスピード感」とは

2021-06-14 07:00
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    山田玲司のヤングサンデー 第346号 2021/6/14

    「呪術廻戦・休載」の背後にある「連載のスピード感」とは

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    【週間連載のスピード感】


    ヤンサンでも解説した「呪術廻戦」の休載が決まったらしい。


    休載の理由を作者の芥見下々先生が報告した文章の中に「私自身が週刊連載のスピード感のない呪術廻戦に魅力を感じない」「早く完結まで描いてしまいたい」とあった。


    この「週刊連載のスピード感のない」という言い回しは週刊連載での経験がない人達には分かり難いと思う。


    わずか7日で20ページ前後の漫画を毎週描く、という恐ろしいスピードで制作されているのに「スピード感がない」などと言われても意味がわからないのが普通だろう。


    でもこれは大ヒットの長期連載に馴染みのある人達ならなんとなくわかると思う。


    確実に売れる漫画には可能な限り(作者の限界を超えてでも)続けて欲しいのが編集部の本音だ。


    それくらい「大ヒット」を生み出す事は難しく、毎シーズン伸び悩んでいる連載を何本か打ち切って大ヒット狙いの企画を作って新連載攻勢を打ち続けても「大ヒット」は中々生まれない。


    なので「確実に売れる漫画」が連載中であれば何としてでも「続けさせたい」のだ。


    そこで起こるのが物語の「水増し」だ。

    単行本の最後に「続きが読みたい」と思わせる「引き」の展開を設定して、あとはそこに向けて予定の話数を埋める、という連載が始まる。


    強調しておきたいのは、全ての長期連載漫画がこうなっているわけではないという事。


    ジョジョの様に「章立て」にする事で水増しを回避している漫画家さんもいる。


    でもこの「水増し連載」の傾向は確実にあって、連載中に人気が出た展開は止めさせてもらえなくなる(作者自身がそうしてしまう)ケースも出てくる。


    そうなると「この話は描き切ったから次の話に行きたい」と思っても描けない上に「物語の緊張感」を維持するのも苦しくなっていく。


    読者の方も「最初の頃よりも新鮮さがない」と思うだろうし、そういう批判が作者に届く事もあるだろう。


    そしてそんな「水増しコンテンツ」に「倍速で読む」「倍速で観る」なんて人達が現れるのも当然だろう。


    今回のヤンサンの後半(終了間際)に僕が話していたのはこの話だ。


    何しろ「この後どうなる?」というのを延々と続ける上に「結論」を中々見せてくれないのだから「早送りをやめろ」と言われても困ると思う。



    【冬の覚悟】


    そんな週刊連載の現場で働く人達にも「漫画愛」はある。

     
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