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香港デモレポートVol.2_激しさを増し住民まで巻き込まれる事態に
2019-07-31 16:03300pt「香港デモレポートVol.1_23万人が訴える自由と民主主義」において、香港のデモが始まったきっかけから7月上旬までのデモの様子をお伝えしました。
以降、デモは激しさを増し、警察側の集団に妊婦が攻撃されたり催涙ガスに住民が巻き込まれたりするほどにまでなっています。
地面に書かれた主張
上水でのデモ隊と警察との衝突
7月13日、中国本土との国境に近い上水という場所でデモ隊と警察との衝突が起きました。
しかしこのデモは逃亡犯条例に反対するものではありませんでした。
数年前、香港政府が新たな観光政策を導入した結果、中国本土から多くの観光客が来るようになりました。
彼らは香港で日用品を大量に買い込み、商店や道が混雑して地元住民の生活が脅かされたのです。
その影響を最もひどく受けたと言われていたのがこの上水でした。
上水で警察はデモ隊に対して放水で応酬し、15:30に始まったデモは深夜まで続きました -
香港デモレポートVol.1_23万人が訴える自由と民主主義
2019-07-10 23:43300pt最近日本でも香港のデモの様子が報道されていますが、いったい香港で今何が起きているのでしょうか?
偶然にも6月から香港に滞在していた当研究所代表の鈴木まりこが身を以て体験してきました。その後、当研究所スタッフが現地入りして調査しております。
きっかけは外国への「犯罪者引き渡し協定」
2018年、台湾で恋人を殺した犯人が香港に逃げ込みました。ところが香港は台湾と犯罪者の引き渡し協定を結んでいなかったため、台湾でも香港でも犯人を裁くことは不可能でした。
香港は犯罪者引き渡し協定を約20カ国と結んでいましたが、そこに中国は入っていなかったのです。これではいけないということで、外国から引き渡し要請を受けたらスムーズに引き渡しできるようにしましょう、となりました。
最大の争点は、今回の改正案で中国本土が加わるということです。
中国本土から引き渡し要請があれば、犯罪者は中国本土の法律で裁かれることにな
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