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香港デモレポートVol.6_警察が発砲による女性の失明を否認
2019-08-16 19:48300pt返送警官についての報道
変装警官について明言せず…
香港では、デモにおける変装警官や女性の失明事件などの報道で持ちきりになっています。
特に前日行われた警察の記者会見は、記者から怒号が飛び交う中3時間に及びました。
変装警官をいつ頃からどのようにして潜入させたのかについて、警察側は一切明言しませんでした。
6月以降、警察当局が質問に対して回答を避けるのは初めてのことです。
変装警官は中国本土から派遣されてきたとみられていますが、記者がIDを要求しても拒否するようです。
デモ隊に変装する警官
また、医療業務中の女性に対して発砲し失明させた事件については、「警察が発砲したという証拠はない」と述べ大きな反感を買っていました。
警察が発砲したという証拠はないという主張
デモ隊が空港を占拠、全てのフライトがキャンセル
午後から徐々にprotestors(中国語では「示威者」と表現される、デモ隊を指す -
香港デモレポートVol.5_デモ隊への支持が下がりつつあった矢先に…
2019-08-15 19:18300pt
“Protestors(デモ隊を指す言葉)”と警察の連日の衝突で、市民生活に影響が出始めました。
Protestorsは
ショッピングセンターに乱入し入り口を封鎖
商店内に入り込み、結果的に商売を妨害
MTR(地下鉄)改札は無視して乗り越え、車内を占拠
MTR構内で破壊活動
各所でスプレーによる落書き
道路の柵を分解して即席バリケードを作り、勝手に道路を封鎖、後続の車は立ち往生
といった行為を公然と行っていました。
道路の柵を分解して作られたバリケード
地下鉄でも活動を行うデモ隊
朝刊に全面広告掲載
8月11日付朝刊では各財界団体からの全面広告が掲載されました。
暴力行為には反対対話で解決を市民に平穏な生活を一国二制度を壊すな
とあります。
平穏な日常を取り戻すようにという呼びかけは、もはや警察ではなくprotestorsに向けられはじめました。
各財界団体からの全面広告
また、8月11 -
香港デモレポートVol.4_警官が無防備な女性に暴力を…
2019-08-13 19:08300pt警察が女性に暴力を振るう様子が撮られた動画
こちらの動画は香港大学学生会が撮影・公開したもので、8月10日に香港・九龍地区最大の繁華街である尖沙咀で起きたデモ隊と警察との衝突の模様です。
https://www.facebook.com/hkucampustv/videos/483039369140221/
無防備な女性(キャセイパシフィック航空のCAだと言われています)にまで、このような暴力的行為を行う警察に対して非難の野次が飛び交っています。
地元メディアは「警官は感情をコントロールできなくなっている」と報じています。
市街地でも道路封鎖。家の中まで催涙ガスが…
この日は主要市街地で昼間から道路封鎖が相次ぎました。
新界地区(九龍北部や九龍頭部などのエリア)でも衝突が広がり、催涙ガスで観光客や地元住民が外に出られないほどでした。
夕方からはCausway bay から北角にかけて衝突が -
香港デモレポートVol.3_催涙弾が市街地で飛び交い…
2019-08-09 18:58300pt香港のデモはさらにエスカレートし、市街地のメインストリートまで封鎖される日も出てきました。
催涙弾が飛び交い、市街地の駅も一時封鎖
8月9日、夕方から各地で“protestors(デモ隊を指す言葉)”が活動を開始しました。
これまで比較的九龍北部や九龍頭部などいわゆる「新界地区」と呼ばれるエリアで発生していた衝突ですが、この日は市街地にまで衝突が広がりました。
ターゲットになったのが尖沙咀警察です。
催涙弾が飛び交い、これまで無縁と思われていた市街地メインストリートまで封鎖され、ネイザンロード北行の交通が麻痺し、地下鉄入り口も尖東と尖沙咀で一時閉鎖されました。
市街地にまで広がるデモ
自由と民主主義を訴える、空港での集会
また、この日に行われた香港空港での集会の様子がCNNニュースで配信されました。
https://www.cnn.co.jp/world/35141154.html?r -
香港デモレポートVol.2_激しさを増し住民まで巻き込まれる事態に
2019-07-31 16:03300pt「香港デモレポートVol.1_23万人が訴える自由と民主主義」において、香港のデモが始まったきっかけから7月上旬までのデモの様子をお伝えしました。
以降、デモは激しさを増し、警察側の集団に妊婦が攻撃されたり催涙ガスに住民が巻き込まれたりするほどにまでなっています。
地面に書かれた主張
上水でのデモ隊と警察との衝突
7月13日、中国本土との国境に近い上水という場所でデモ隊と警察との衝突が起きました。
しかしこのデモは逃亡犯条例に反対するものではありませんでした。
数年前、香港政府が新たな観光政策を導入した結果、中国本土から多くの観光客が来るようになりました。
彼らは香港で日用品を大量に買い込み、商店や道が混雑して地元住民の生活が脅かされたのです。
その影響を最もひどく受けたと言われていたのがこの上水でした。
上水で警察はデモ隊に対して放水で応酬し、15:30に始まったデモは深夜まで続きました -
香港デモレポートVol.1_23万人が訴える自由と民主主義
2019-07-10 23:43300pt最近日本でも香港のデモの様子が報道されていますが、いったい香港で今何が起きているのでしょうか?
偶然にも6月から香港に滞在していた当研究所代表の鈴木まりこが身を以て体験してきました。その後、当研究所スタッフが現地入りして調査しております。
きっかけは外国への「犯罪者引き渡し協定」
2018年、台湾で恋人を殺した犯人が香港に逃げ込みました。ところが香港は台湾と犯罪者の引き渡し協定を結んでいなかったため、台湾でも香港でも犯人を裁くことは不可能でした。
香港は犯罪者引き渡し協定を約20カ国と結んでいましたが、そこに中国は入っていなかったのです。これではいけないということで、外国から引き渡し要請を受けたらスムーズに引き渡しできるようにしましょう、となりました。
最大の争点は、今回の改正案で中国本土が加わるということです。
中国本土から引き渡し要請があれば、犯罪者は中国本土の法律で裁かれることにな
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