雇用■日米首脳会談■集団的自衛権

頑張りどころ共産党

ccc4da335160846408e8a67c62179984771e3151 インターネットの動画サイト「ニコニコ動画」を地上に再現する「ニコニコ超会議3」(主催・同実行委員会)が26日、千葉市の幕張メッセで開幕しました。日本共産党は前回に続き、政党ブース(7政党が参加)に出展。志位和夫委員長や山下芳生書記局長ら国会議員が多彩な出演者とトークを繰り広げました。

 志位和夫委員長とジャーナリストの角谷浩一さんの「スペシャル対談」。若者の雇用・暮らしの問題から、日米首脳会談、集団的自衛権の行使容認問題まで縦横に語り合いました。

 雇用問題で志位氏は「過労自殺の半数以上が20代、30代の若者です。“ワーキングプアか、過労死か”悪魔の二者択一に追い込まれている」と指摘。雇用不安の背景には、非正規雇用を拡大し続けた政治の責任があるとして、「若者のSOSを耳を澄まして受け止め、発している人の気持ちにより添って政治の場に生かしたい」と決意を述べました。

 「共産党の政治へのチェック機能が国民から期待されている」と応じた角谷氏。24日の日米首脳会談が話題になり、志位氏は、オバマ大統領が尖閣諸島問題について中国との平和的な話し合いの解決を繰り返し求めたのに対し、安倍首相はもっぱら軍事のことしかいわなかったと指摘。「安倍首相は“日米安保はうまくいっている”といっているが、アメリカと日本のくい違いがはっきりあらわれた首脳会談となった」と述べました。角谷氏も「普通の新聞にはそんなことは書いていない」と驚きの声をあげました。

 志位氏は、集団的自衛権の行使を容認すれば、日本が「海外で戦争をする国になる」と訴えました。

 志位氏は、報道で、イラクに派兵された自衛隊員のべ1万人のうち1~3割が精神の不調を訴え、28人が帰国後に自殺していると伝えられたと指摘すると、会場からはどよめきの声。「日本の若者が海外で人を“殺し”、“殺される”ような国に絶対にしてはならない」と述べると、共感の拍手がわきました。

 志位氏は「日本共産党は党をつくって92年、ひとすじに侵略戦争に反対を貫いてきました。今が、共産党のがんばりどころだと思う」と力をこめました。

 名古屋市から、日本共産党のブースを「一番の目当て」に訪れたという男性(29)は「生の志位さんの話が聞きたくてきた。ぼくは派遣で働いています。非正規の立場にもっとも立つ政党が共産党。大企業中心の政治にこれからも立ち向かってほしいし、応援したい」と話していました。

共産党ブース人気

 今年は中央委員会の大型宣伝カーも登場。「赤旗」の若手記者がつくったアニメ風キャラのフライヤーやステッカーも配り、人気を集めました。

 「赤旗」に連載していた漫画や小林多喜二の原稿などを展示するパネルに足を止め、撮影する人の姿も。神奈川県伊勢原市からきた男性(31)は漫画のパネルを見て「手塚治虫も連載していたんですか。すごいですね」と驚きます。共産党のブースに来たのは初めて。「消費税増税反対とか生活保護の問題で、共産党は弱者の味方って感じでけっこう好きですよ」と話しました。

 アニメやゲーム、大相撲など100以上のブースが並び、終日にぎわいました。27日も開かれます。