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安倍政権が「オール沖縄」の総意を踏みにじって米軍新基地建設を強行する沖縄県名護市辺野古では、防衛局が住民の立ち入り禁止水域の範囲を示す浮標(ブイ)の設置を狙うなど緊迫した状況の中、住民らによる連日の監視・抗議行動が続いています。
23日には住民らの監視の中、絶滅危惧種ジュゴンの食(は)み跡が最近の調査によって多数発見された海域で、米海兵隊が水陸両用車による上陸訓練を強行。一夜明けた24日、訓練は行われていませんが、海底ボーリング調査に向けた沿岸部の造成工事が着々と進められており、日米両政府一体となった住民無視の暴挙が続いています。
訓練が行われたのは、キャンプ・シュワブ北岸の美謝川(びじゃがわ)河口付近で、造成工事のすぐそば。前面の海域は最近、ジュゴンの食み跡が高い密度で新たに発見された地点です。
計十数両の水陸両用車が2両ずつ浜と沖合を往復し、海兵隊員の遠泳訓練を行いました。
日本自然保護協会の発表(9日)によると、今年5~7月の約2カ月間の調査で、新基地予定地で新たに確認されたジュゴンの食み跡は計110本以上。同海域のジュゴンの利用は少ないと予測していた防衛省の環境影響評価(アセスメント)を覆す新事実です。
海上から監視を続ける住民らは、新事実を無視するような訓練の強行に、浅瀬に生える海草や、砂浜でのウミガメの産卵への影響を危惧する怒りの声を上げました。