9日の長崎市主催の平和式典で述べた、安倍晋三首相のあいさつは、冒頭と結びをはじめ、昨年のあいさつとほとんど変わらない言葉を並べました。広島市の平和記念式典(6日)でも昨年の同式典あいさつとほとんど変わらない首相あいさつとなり、インターネット上や一部報道で“コピペ(切りばり)”だと批判を浴びたばかりです。
長崎平和式典での安倍首相あいさつ(本文)は、全体を13段落に分けると、年数や多少の語句の入れ替えなどの部分的修正を加えているものの、9段落がほとんど昨年と同文か酷似しています。
大きく書き換えた段落では、「包括的核実験禁止条約の早期発効」に向けて関係国の首脳に働きかけることや、「核兵器のない世界」実現の取り組みを「さらに前に進めていきます」としながら、被爆者が求める核兵器禁止条約の交渉開始には一切触れていません。
昨年と今年の広島、長崎での安倍首相のあいさつ全文は、首相官邸のインターネットサイトで閲覧できます。