沖縄防衛局は15日、中断していた沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に向けた海上作業を4カ月ぶりに再開し、海底ボーリング調査に向けた浮桟橋の設置などを強行しました。昨年の知事選などを通じ、何度も示された新基地建設反対の民意を踏みにじる暴挙に、市民らは海上と米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議の声をあげ、作業中止を求めて座り込みました。
防衛局は15日未明、前日深夜から監視を続けていた市民を県警の機動隊が排除する中、トラックなどで重機や資材をシュワブ内へ搬入。午前8時30分ごろからシュワブ沿岸の浜辺でクレーン車を使って作業を開始しました。
市民らは、抗議船とカヌーを繰り出し「米軍基地は戦争と犯罪の温床です。作業をただちにやめてください」と訴えました。海上保安庁のゴムボートがカヌーを取り囲み、抗議活動を妨害しました。
シュワブゲート前では、早朝から多数の市民が座り込み、時折歌も交え「新基地建設を止めるまで団結して頑張ろう」と唱和しました。仲里利信衆院議員が駆け付け、「みなさんの後ろには8割以上の県民の支持がある。思いは必ず通ります」と参加者を激励しました。「気持ちはみなさんと同じ。何としても新基地建設をとめなければなりません」との翁長雄志沖縄県知事のメッセージを伝えると拍手と歓声がおこりました。
日本共産党も名護市や那覇市、沖縄市などの市議、町議らが駆け付けました。