志位氏は一連の発言内容について、(1)メディアの報道の自由、言論の自由に対する乱暴極まる挑戦(2)沖縄県民に対するこのうえない侮辱だ―という二つの問題点を指摘しました。
志位氏は、「沖縄県民がいまの新基地建設に対して『これ以上の基地の重圧・負担は耐えがたい』と島をあげて反対しているのに、『おまえたち目を覚ませ』というような発言で、この上ない侮辱です」と語りました。
普天間基地の成り立ちについても「もともと住民を強制的に収容所に囲い込んで、米軍が強奪したうえにつくったものです。県民がなぜ新基地建設に対してあれだけ島をあげて怒っているのかまったく理解せず、侮辱の言葉を投げつける許しがたい発言です」と厳しく批判しました。
そのうえで、「政権与党として、自民党自身が負うべき二つの重大な責任があります」と強調しました。一つは、そのような人物を講師として呼び、発言を聞きながら何らいさめずに野放しにしたことです。もう一つは、「広告料収入をなくせばいい」「マスコミを懲らしめる」と発言したのは自民党の議員自身だったということです。
志位氏は「この問題はあいまいにできない大問題です。一連の経過には、政権与党の焦りとおごり、この二つがないまぜになって表れていると思います。自民党の総裁でもある安倍首相に、きちんとした対応を求めたい」と表明しました。