同機構は、流出情報は基礎年金番号、氏名、住所、生年月日の4情報だけと説明しています。小池氏は、漏えいした共有サーバーには「所得情報を含むあらゆる個人情報が入っているはずだ」と質問しました。同機構の水島藤一郎理事長は「理論上は入っている」とごまかしましたが、小池氏に「外部委託している『ねんきん定期便』の作成などが4情報だけでできるわけがない」と詰められると、答弁不能となり、審議が2度にわたって中断。水島氏は「可能性については否定しない」と認めました。
不審メールの解析もこれまでデータ管理委託先のNTTデータからウイルス除去会社に再委託し、「パソコンを提供」したと説明してきました。
小池氏は、外部委託に関して「再委託は認めない」(社会保険庁解体時の柳沢伯夫厚労相)としていたのに再委託が行われているのは重大だとただすと、水島氏は「再委託という前回答弁は誤り。ウイルス除去会社とのサポート契約だった」と付随的サービスだと弁解。提供したのも「パソコンではなく、ウイルスの検体」と説明を変え、「おわび申し上げる」と述べました。
小池氏は「“おまけ”のサービスで大事なウイルス解析をやらせたのか。だれが責任を取るのか。こんなことで個人情報を守れるのか」と批判。塩崎恭久厚労相は「ご指摘はその通り」と答えざるをえませんでした。
小池氏は「つじつま合わせで、内規に触れるので訂正を繰り返しているだけではないか。デタラメぶりが浮き彫りになった。徹底解明が必要だ」と述べました。