日本共産党の志位和夫委員長は7日、テレビ東京系番組「田勢(たせ)康弘の週刊ニュース新書」に生出演し、党が提案している「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」について、番組ホストの田勢氏らと対談しました。「国民連合政府提案」発表後、テレビ地上波で「提案」をテーマにした番組は初めて。「『国民連合政府』で安倍政権を打倒できるのか」「民主党にある共産党アレルギーを払拭(ふっしょく)できるのか」などの質問に志位氏は丁寧に答えました。

 民主党内から共産党との政権は「ハードルが高い」との発言があることについて志位氏は、「“壁”は越えられませんが、“ハードル”は越えるものです。私たちの『提案』に対して、いろいろなご意見やご提案があれば、よくお聞きして、話し合いたいと思っています」と語りました。

 途中、番組で独自取材した、憲法学者の小林節・慶応大学名誉教授のインタビューを映像で紹介。「(国民連合政府構想に)個人的には大歓迎です。野党が一つにまとまれば十分勝てる。変わったんですよ。共産党が」。こう語る小林氏に、志位氏がうなずきます。

 田勢氏は、「(過激組織)ISとアメリカが軍事衝突するようなとき、日本に協力を求められたら、毅然(きぜん)としてノーといえるかどうか、大変な不安を感じています」と戦争法の現実的な危険を指摘。志位氏は、「現実の危険は、中東・アフリカに自衛隊が行って一緒に戦争をすることにある」と応じました。(詳報