(写真)「戦争反対」「憲法守れ」とコールする「1206銀座大行進」の参加者=6日、東京都中央区銀座
戦争法(安保法制)の廃止をめざす学生・学者・市民による共同行動、「KEEP CALM AND NO WAR 戦争反対☆銀座大行進」が6日、東京都内で取り組まれ、大きな注目を集めました。デモに先立って開かれた日比谷野外音楽堂での集会では、戦争法廃止の共同をさらに発展させるとともに、野党共闘を実現し、参院選で安倍内閣に痛打をという力強い決意が語られました。
主催はSEALDs(シールズ)(自由と民主主義のための学生緊急行動)と、安全保障関連法に反対する学者の会です。首都圏反原発連合が前日に行った反原発銀座大行進に続く行動。冷たい風のなか、4500人(主催者発表)が参加しました。
俳優の石田純一さんがサプライズゲストとしてあいさつし、「この平和な国をなぜ変えようとするのか理解に苦しむ。どこにも戦争に行かない日本でありたい」と訴えました。
「総がかり行動実行委員会」の高田健さん、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが連帯あいさつ。高田さんは「安倍内閣に痛打を与えるために野党共闘を」と語り、ミサオさんは「市民の共同に野党がのってくるかにかかっている」とのべました。
シールズのメンバー、くるみさん=大学1年生=が「本当の絶望は声を上げなくなること。私たちは連帯の手を決して離しません」と訴えました。
三島憲一大阪大学名誉教授は「あきらめるわけにはいきません。戦争法の問題点を語り続けていきましょう」と語り、参院選挙に向けて共同を広げようと呼びかけました。
沖縄出身の歌手、古謝美佐子さんがトークライブを行い、稲嶺進名護市長と俳優の大竹しのぶさんのメッセージが紹介されました。
学生と学者は来年3月13日、南スーダンに自衛隊を送らせない街頭宣伝を都内でおこないます。
志位委員長ら野党代表がスピーチ
この日は政党から日本共産党の志位和夫委員長をはじめ、民主党の福山哲郎幹事長代理、生活の党の玉城デニー幹事長がスピーチ。社民党の吉田忠智党首がメッセージを寄せました。志位氏は、戦争法廃止の2000万人署名を集めきって圧倒的な平和の流れをつくること、安倍政権退陣・戦争法廃止・立憲主義回復のために「国民連合政府」をつくることなどを呼びかけました。来年の参院選挙では、32ある1人区すべてで野党共闘を実現して勝利し、「全部で自民党を落とそうではありませんか」と訴えると、大きな拍手につつまれました。