(NHK BS1HPより転載)

「欲望の時代の哲学2020 マルクス・ガブリエル NY思索ドキュメント日本へのメッセージ」

「欲望」シリーズで大反響のガブリエルが、今必要な思考をNYで語り尽くした。あなたはどう生きる?哲学は実践のツールとなるか?Eテレの五夜を凝縮、再構成した決定版。



増幅する不安、怨恨、そして分断。「人はみな本来自由の感覚、意志を持っています。ところが現代の科学、テクノロジー、経済が人々に影響を与え、欲望の奴隷と化した…、私たちは自らがもたらした不自由の呪縛から脱出せねばならない」この闘争宣言から始まる、哲学者の予定調和なき異色思索のドキュメント。カント、ヘーゲルなどを引きつつ、現代社会のねじれた構造を解き明かし、人々の心の問題へと迫る。日本へのメッセージも。 (転載終了)


 


マルクス・ガブリエルは40歳と若い新進気鋭のドイツ人哲学者。


 


録画を見たが哲学の知識を現実社会の改善に使おうというマルクス・ガブリエルの姿勢が素晴らしかった。


 


ドイツ人哲学者らしくドイツ観念論の説明も所々で行っており、カント哲学の人格や自由意志が現代の民主主義の基礎になっていることなどを再確認した。
NHK BS1の「欲望の資本主義シリーズ」ではカントが頻繁にでてくる。
経済学者の岩井克人氏も経済編で、カント哲学こそが欲望の資本主義に変わる別の普遍性を作り上げられる可能性のある理論と述べていた。

私もその意見には全面的に賛成である。
カント倫理学が基礎となっている民主主義の原理が欲望の資本主義を制御する正しい普遍性を提示できる。

しかしその原理はイルミナティ・フリーメイソン最上層部によって意図的に隠されてきた。

これが民主主義の密教であり人類が解明し、克服しなければならない課題である。


 


番組の最後で日本のように空気の支配が強い社会をどうすればよいか、という議論で、



「その空気の強さを長所に変えれば良い。空気が人々を抑圧してしまうから悪いのであり、
抑圧しない方向に空気を強めることが日本的普遍性を見出すコツ」


 


と述べていたことは日本に対する素晴らしいアドバイスだった。


 


まだ氏の本は読んでいないが、これからの哲学界の中心的人物になりそうな勢いだ。


いずれ読んでみよう。


 


 


 


・記事の関連本


 








(記事終了)






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■操作される日米欧の自由民主制(資本主義経済と民主政治)のモデル




・現在の自由民主制の欠陥を克服し、民主主義の完成を目指す理想の社会モデル

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