10年程前の2014年10月にワールドフォーラムで行った私の講演会のフル動画がYoutubeで公開された。
タイトルは「人類を自在に操作したマネー権力の魔術」。
国際銀行家の秘密結社によって歴史的に隠されてきた資本主義経済の原理と、
日本経済に生じた80年代の未曽有の不動産バブルとその崩壊からの流れを中心に解説している。
時間は2時間。
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上記の動画の42分30秒辺りから述べている
「銀行は預かったお金を貸し付けているわけではない。貸出金と預金は無から作り出してしまう」
という説命に一言付け加えると、だからといって銀行は貸し出しを無制限にできるわけではないということである。
銀行は貸出しに対して、一定の現金を保有する義務がある(日本は約1%。つまり預金1兆円に対して、現金は100億円を準備すればよい)。
これを準備預金制度という。
また銀行から現金が引き出され、別の銀行に振り込まれる過程で現金(紙幣+中銀当座預金)は必要になる。
また、自己資本比率規制などの会計のルールもある。
また当然であるが、いくら銀行側が貸出したくても市場が融資を必要とする範囲でしか貸すことは出来ない。
以上の事から、銀行の貸出しには様々な制限がかかっている。
もう一つ、疑問に思われることとして、銀行が帳簿上で無から「貸出金」と「預金」を作れるなら、なぜ、銀行は預金を集める必要があるのか?
ということがある。
それは主に次の理由である。
銀行は顧客から預金をされると「現金」を得ることが出来るためだ。
銀行は預金を引き出される時に、決済のために「現金」を必要とする。
更に銀行間の貸し借りや、準備預金のためにも現金が必要だ。
他にも顧客の囲い込み、債券、保険、証券、不動産の購入・販売等にも預金を集める意味がある。
また動画の1時間15分25秒辺りから述べているリチャード・ヴェルナー氏の「貨幣の流通速度の低下」と、「実体経済向けの信用創造量の流通速度が一定」というのを表したグラフは以下のものである。
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(上記図は天野統康が作成)また後半の1時間31分辺りから私の「民主主義の原理の研究」の初期の研究成果を発表している。
動画の最後で司会の佐倉直美さん(残念な事に数年前に亡くなられた)が以下のヴェルナー氏の本が出版できなかった事情など、とても貴重なことを述べている。
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自由民主制の隠された原理についてご興味ある方は是非、動画をご覧ください。
・記事の関連図
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(記事終了)
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