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続く金融茶番劇 アメリカの財政破綻リスクは5月まで延長とその背景
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アメリカの財政破綻が懸念されていた問題が延長された。
上院が国債発行枠の上限を3ヶ月間適用しない法案を議会で成立したため。
しかし5月ごろにまた財政破綻の危機が訪れる。
(以下転載)
<リンク>時事通信 米上院も債務上限引き上げ可決=デフォルト危機、当面回避
【ワシントン時事】米上院は31日、連邦債務上限を5月半ばまでの借り入れ分について引き上げる法案を可決した。下院は既に可決しており、オバマ大統領の署名を経て成立する。これにより2月中旬にも訪れるとされたデフォルト(債務不履行)危機は当面回避される。法案は連邦債務が法定上限(約16兆4000億ドル=約1500兆円)に達した後も、5月18日までの間、国債の元利払いなどに必要な資金の借り入れを政府に認め、翌19日に借り入れ分だけ上限を引き上げる内容。米シンクタンクの超党派政策センターは、引き上げ額は4500億ドル(約41兆円)程度になると予想。5月19日以降も、財務省による緊急措置で、8月ごろまではデフォルトが回避できる可能性が高いとしている。
(転載終了)
ようは、デフォルト危機が回避されたといっても、5月まで、財務省によるあの手この手の手段を尽くしても8月までしか予算が確保できないということだ。つまり早くて5月、長くても8月には再びこの問題は再燃する。
何故、世界の基軸通貨ドルを管理する国家が、国家破綻という世界経済を脅かす危機的な状況を繰り返すのか?
本来、アメリカの借金はドル建てなのだから、破綻するはずが無い。ドル通貨は、アメリカがいくらでも作れるはずだから。財源が足りないという事はありえないはずである。
しかし、政治が通貨を作らず、民間が所有する中央銀行(FRBは100%株式会社で政府は一株も保有していない。何故か株主は非公開。)と市中銀行のみが通貨を作っている。
そのため、政府は予算を税金や国債の発行に頼るしかない。
政府が通貨を作れれば、このような混乱は避けられるのだが。
政治と通貨が分離しているために、このような危機が繰り返される。この歪んだシステムの背景にあるのが、このシステムをつくり出してきた国際金融勢力である。
この国家破綻劇は世界を巻き込んだ金融茶番劇とも言える。
以下の図のようにこの茶番劇の結果が私たちの生活に大きな影響を与えるのである。
世界の中心である超大国でこのようなチキンゲームが繰り返されているのが現在の世界経済の現実だ。
虚構の上に成り立つ、世界経済の仕組みを理解しなければ、米国や世界の政治経済の実情は理解できない。
2012年11月12日出版!
<リンク>頂いた書評一覧
【成甲書房からの内容紹介の転載】
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