会場は、富士山静岡空港2階の特設ステージ。水曜日までに『ゆるキャン△』に関するメッセージもトロアニ宛に是非。
227;公開生放送のお知らせ227;
— TOROアニメーション総研(SBSラジオ) (@toroani_sbs) February 6, 2023
2月23日(木・祝)13時から、「『ゆるキャン△』の世界 Part3 in 富士山静岡空港」を放送251;
#トロアニ のメンバーと、 #ふくわうち パーソナリティの内山絵里加さんで、富士山静岡空港2階の特設ステージからお送りします507;
https://twitter.com/toroani_sbs/status/1622572999500247041
松本零士先生が亡くなられました。
僕は『宇宙戦艦ヤマト』が入り口で、通いの耳鼻科(今でいう花粉症だったので)にあった少年キングで『銀河鉄道999』(連載開始直後)を読んだのと、秋田のサンデーコミックスで『宇宙海賊キャプテンハーロック』を買ったのが同時期ぐらいか。そういう意味では先輩たちよりは、遅れてきたファンだったこともあって、好きだったけどそこまで網羅的に追いかけるようなことはなく。そういう意味では自分の人生に「ピンポイントで深く刺さった作家さん」でした。
中でも『クィーンエメラルダス』の刺さっている度合いの深さ。松本作品あるあるで、きれいにドラマが終わっているわけではないこの作品ですが、序盤の海野広の志の高さ、意志の強さには胸を打たれます。彼はひとの無念を背負っていくキャラクターで、そこが同じ星の海に出る星野鉄郎(『999』)とは異なるところ。
中でも好きなのは、ある惑星で広が出会う少年(青年?)ラメール。完全な宇宙船を作ることを考え、ずっと設計を繰り返しているキャラクターです。逆に広は「いかだみたいな宇宙船」でゴリゴリと宇宙を渡っていこうとするタイプ。ラメールは広と出会って、少しだけ変わり、そしてやはり彼自身の無念を広に託すのでした。小学生の時に読んで、この寂しさは、自分のいろんな非力さを顧みてとてもぐっときたところでした。そして馬齢を重ね読むとなおラメールが他人に思えないのでした。
そういえばその前のエピソードで出てくる「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉も印象的で、この漫画で覚えたのでした。ここには漫画家としての松本先生の自尊心も込められているでしょうし、それが親子ほどの年の差のある零細自営業にも刺さるのでした。
完成度とは別に、個人的体験としての作品の存在を考えた時――知り合いの某氏がよく使う言い回しを使うのなら――僕は『クイーンエメラルダス』という作品に大きな恩義があるのだと思います。