気心の知れた友人や同僚、家族と雑談している時はおもしろい話ができるのに、あまり親しくない人と雑談するとちっとも話がウケない・・・。
もしくは、仲間内では「話がおもしろいね」と言われているのに、大勢の前での挨拶やスピーチだと話がスベってしまう・・・。
そういう人は、まずは「おもしろい話とは何か?」について理解しましょう。
「おもしろい話」とは何でしょう?
笑える話、興味深い話、恐い話、悲しい話、恋愛話・・・など色々ありますが、これは「おもしろい話」の種類です(※図)
「おもしろい話」とは一言で言うと、「相手が共感する話」。
共感とは、辞書を引くとこんな風に説明されています。
「他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち」
当然ですが、あなたがおもしろいと思った話をする時は、「ねえねえ、こんなおもしろいことがあったんだけどさ・・・」という風に、あなたが”おもしろい”と思ったことを話しますよね。
その話を、相手がおもしろいと判断した時は、あなたの「おもしろい」という思いに、相手も「うん、そのとおりだ」と共感したわけです。
相手がつまらなかったと判断した時は、あなたは「おもしろい」と思ったけれど、相手は「いや、そうでもないな」と共感しなかったわけです。
つまり、おもしろい話とは相手が共感する話、つまらない話とは相手が共感しなかった話、そして結果的にその話がおもしろいか、つまらないかは、あなたが決めるのではなく、相手が決めるものなのです。
例えば、あなたがNHKの朝ドラを見ていなかったとして、他の二人の雑談相手は毎朝欠かさず見ているとします。
この時、あなた以外の二人が今朝見たドラマの話で盛り上がっていたら、二人にとってはおもしろい話かもしれないけれど、あなたにとってはつまらない話ですよね。
これは、二人は共感しあえる話題だからおもしろい、あなたは共感できない話題だからつまらないわけです。
身内と話している時、おもしろい話ができるのは、相手が共感するポイントを意識せずとも知っているので、自然に共感する話題を選んで話せているからです。
けれど、あまり親しくない人が相手だと、共感するポイントがわからないので、同じ調子で話してしまうとスベってしまうわけです。
おもしろい話ができるようになるためには、まずは相手が共感するポイントを見つけることが肝心です。
でも、親しくない人が共感するポイントなんてどうやってわかるの? そもそも相手のことを知らないのに共感するポイントなんてわからないんじゃないの? と気になる方は、また、その他の雑談術、その後、どう雑談をしていけばいいかは『雑談の心得。〜気まずーーい空気を一瞬にしてとかす40のテクニック〜』を参照してください。