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名を正すさん のコメント

>>3
その通りですね。しかも万葉集から採用したと言っていますが、原典は後漢の詩人張衡の詩でした。
万葉集:「初春令月 気淑風和」
張衡 帰田賦:「仲春令月 時和気清」
安倍氏の説明では、このことにふれていませんが、結果的に孫引きになっています。今回の改元にあたっては、安倍氏とその支持勢力が日本の古典を採用したいと動いていましたが、一部の学者からはその動きを懸念する声がありました。理由は、日本の古典は中国の圧倒的な影響を受けており、格調高い文章程、中国古典からの引用が多く、日本の古典にこだわり過ぎると孫引きになってしまう可能性が高いということでした。結果、その懸念通りになってしまいましたが、国書の採用と囃し立てたメディアはどうするのでしょうか。今からでも、張衡の帰田賦についても説明があってしかるべきです。でないと、実は孫引きと謗られることになりかねません。そもそも元号も漢字も中国由来なのに、何で日本独自にこだわるのでしょう。伝統を簡単に切ってしまう彼らは保守などではなく、単に排他的な国粋主者です。このまま夜郎自大を地で行く結果になり、本当に恥ずかしいことです。
No.4
67ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
年号、「令和」、出典は万葉集。「令和」の出典は「万葉集」巻五の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序(じょ)」。「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用   貧窮問答歌   (甲)風雑 ( まじ ) り 雨降る夜 ( よ ) の 雨雑り 雪降る夜は   すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ   糟湯酒 ( かすゆさけ )  うち啜 ( すす ) ろひて 咳 ( しはぶ ) かひ 鼻びしびしに   しかとあらぬ 髭掻き撫でて 吾 ( あれ ) をおきて 人はあらじと   誇ろへど 寒くしあれば 麻衾 ( あさふすま )  引き被 ( かがふ ) り   布肩衣 ( ぬのかたきぬ )  ありのことごと 着襲 ( そ ) へども 寒き夜すらを   我よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ   妻子 (
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。