今回は、民主主義と基本的人権を作り出す基盤である

「尊厳(人間の尊厳や個人の尊厳)」

の意味が法学や哲学で曖昧に使われてきた事について

伝えてくれる本を紹介する。


日本国憲法の究極の目的である

「個人の尊厳の意味」を教えない事によって、

民主主義を操作すること。


これが近現代の民主制を管理してきた

「国際金融財閥・フリーメイソン最上層部の秘密教義の要」

というのがここ10年ほど私が述べてきた持論である。


当然ながら民主主義は世界中に存在しているのであり、

この操作の仕組みは日本だけの問題ではない。


民主主義と基本的人権を何らかの形で採用している

西側及び世界全体が抱えている問題である。


民主主義や人権の基本になっている「尊厳」について定義がなされてこなかった?

ドイツ憲法、日本国憲法、欧州憲法などに「人間の尊厳」や「個人の尊厳」が

書かれているではないか。そんなことがあるわけがない!


と多くの方は思うだろう。


しかしそれは事実である。


その事について論じたのがハーバード大学のマイケル・ローゼン政治学科教授の著書

『尊厳 その歴史と意味』 (原著は2012年 翻訳は2021年)だ。

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そこには現在の民主主義と基本的人権の論理の基盤であるはずの「尊厳」の概念が、

米国やドイツのような西側主要国においても曖昧なものとして認識され

定義が混乱してきた事が書かれている。


マイケル・ローゼン著 内尾太一訳 峯陽一訳 『尊厳』 岩波新書 2021 P10〕 


【興味深い問いは、「尊厳」という言葉の使われ方が変わりやすいかどうか―誰がそれを否定できるだろうか―ではなく、

それが変わりやすいのはなぜか、である。

ある言葉の意味が、それを動機づける考え方が複雑だというだけの理由で混乱しているとしたら、

そのことで哲学者の仕事が妨げられてはならないのではないか。

そのような混乱を解きほぐすことが、私たちの本来の仕事(の少なくとも重要な一部)なのではないだろうか。】 


西側においても「尊厳」という言葉の意味が曖昧なために混乱しており、

その混乱を解きほぐす事が哲学者の本来の仕事である、

とローゼンは述べている。


つまりこの文章が書かれた2012年の段階で

西側においてすら「尊厳の定義」が出来ていないという事である。


この「人間の尊厳および個人の尊厳」の概念が

現在の民主主義の基本的人権の基礎になっているのだが、

その「尊厳」の定義が曖昧なために、そこから派生する人権についても

原理的に説明できない状況なのだ。

以下の文を参考。


【同書 P71 

人権というのは、明らかにきわめて不可思議なものだ―

今日ほぼすべての者が人権へのコミットメントを公言しているにもかかわらず、

人権とは何か、なぜ人権があるのかについて、原理的にきちんと説明できる人はほとんどいないだろう。

現代における尊厳の理解は、そのような要請に応えることができるだろうか。】 


ローゼンが述べているように、

「なぜ人権があるのかについて原理的にきちんと説明できる人がほとんどいない」


それは民主主義における人権の基礎である「尊厳の理論」が確立されていないためである。


その結果、「人間の尊厳」を憲法の第1条の第1項に掲げているドイツですら、

司法の判決の場において次のような混乱が生じている。


【同書 p97 

道徳性の基盤としての人間の尊厳の考え方の中身が示されない状態だったため、

尊厳の概念を法の文脈に適用する仕事をする人びとは、結局のところ、

威厳ある者という見当違いの概念を使って、その中身を埋めてしまったのではないだろうか】 


 この転載文においてローゼンは、ドイツにおいてすら

「人間の尊厳」の考え方の中身が示されていない状態のために、

「威厳ある者」という見当違いの概念によって

判決が下された混乱ぶりを指摘している。


 このように「個人の尊厳」だけでなく「人間の尊厳」も含めた

「尊厳そのものの概念」の使われ方が、

西側の民主主義の土台になっているにも関わらず曖昧にされてきた。


つまり、この問題は西側と民主主義の全体の問題である。


資本主義経済において最も基礎的で重要な原理である

「信用創造の仕組みとその影響力」が

主流派の経済学の理論モデルからスッポリと抜け落ちていた。

その事が解明されたのは、

アダム・スミス以来250年に渡る経済学の歴史の中で

信用創造理論のリチャード・ヴェルナー、

公共貨幣理論の山口薫、

MMT(現代貨幣理論)の論者などが指摘を始めた

21世紀になってからの話である。



民主主義においても最も基礎的で重要な原理である

「尊厳の仕組みとその影響力」が

主流派の法学・哲学の理論モデルからスッポリと抜け落ちている。


だから今回、紹介した本のような指摘がなされるのである。


この自由民主制の仕組みのカラクリの全体像は以下のようになっている。


上記図は拙著『フリーメイソン最上層部により隠されてきた民主主義の真の原理』より転載


それでは、民主主義と人権の基盤になっている「尊厳」の概念とは

どのような意味なのか?

そのことを図解にしたのが以下の図である。

(上記図は拙著の次回作に掲載予定の図)


上記の図にあるように民主主義と人権の基盤であるはずの

「尊厳の概念」が曖昧にされてきたのは単なる偶然ではない。

近現代の民主主義を作りだしてきた

「国際金融財閥・フリーメイソン支配層の秘密教義」によって

意図的に形成されてきたものなのだ。


そのことを認識することが「真の民主主義」を作り出す基盤になるのである。

上記の国際秘密結社権力によって

「尊厳の意味を無意識化された理念としての立憲民主主義の原理」が

「操作される現実の議会制民主主義の原理」を作り出す過程については以下の記事に記載。

DSが「理念としての立憲民主主義の原理」から「操作される現実の議会制民主主義」を作る過程のモデル 天野統康のブログ


この記事の理論の概要を知りたい方は以下の著書をお読みください。

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(記事終了)



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