「その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1)
このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。
というわけで、前回は「自然回復」って現象の存在について学んでみましたんで、今回は「自然回復がうまくいく人は何が違うのか?」をチェックしてみましょう。
完全断絶がうまくいく人/いかない人
「悪癖を断ちたい!」と思った時に、私たちがよくやるのが「完全に止めるぞ!」とがんばるパターンです。「悪癖を断つには、完全にやめるしかない!」「一度でも手を出したらアウトだ!」「ちょっとだけなら……がダメなんだ!」みたいなノリで、SNSを完全にシャットダウンさせたり、酒を完璧に避けたりといった「白黒思考」にハマっちゃうようなケースですな。
では、ここで問題。このような完全断絶は、果たしてうまくいくんでしょうか? なにか悪癖を止めたい時に、完全に止めてしまうってやり方の成功率はいかほどのものだと思われるでしょうか?
そう聞くと、おそらく多くの人は「パレオさんはいつも完璧主義を批判してるから、おそらく『うまくいかない』が正しいんだろうな」と思うでしょう。「完璧主義」や「白黒思考」ってのは、認知行動療法などでは「メンタルを病む原因」として取り上げられるツートップですからね。
が、実際のところ、いろんな悪癖研究を見てみると、「悪癖を乗り越えた人」にはつねに以下の二つのタイプが見つかるんですよ(R)。ざっくり言うと、
- 節度ある使用でうまくいく人は割といる
- 完全断絶でうまくいく人も割といる
みたいな感じですね。アルコールや喫煙、スマホ、甘い物、SNS、仕事中毒など、世に悪癖はいろいろありますけども、どのジャンルにおいても、「完全に止めるぞ!」でうまくいく人もいれば、「適度に止めるぞ!」でうまくいく人もいるってことですな。
たとえば、アルコール依存から回復した人を見てみると、
- 完全な断酒を目指すあいだに、自然と酒をやめられた人がいれば、
- 適量な飲酒に戻ることを目指す間に、自然と酒の量が減った人もいる
って感じでして、いちがいにどっちが良いとは言いづらく、どちらのパターンでも「自然に問題が改善する人」ってのは存在するわけです。これがまた悪癖改善の難しいところですな。
そこで、もうひとつ問題です。それでは、上のような「完全に止める!」や「適度に止める!」のどちらにおいても、悪癖を自然に解決できる人の特徴はどこにあると思われるでしょうか? どんな方法を取っても成功する人ってのは、どういう共通項があるのかってことですな。答えは大きく3つありますんで、ちょっと考えてみてくださいませ。
自然と悪癖をやめられる人に共通する“3つの特徴”
では、答えを言いましょう。悪癖が自然に改善する人たちに共通する3つの特徴ってのは、以下のようになります。
