結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2026年3月10日 Vol.728
はじめに
おはようございます!
ついに『AIと生きる』が刊行されました!
おかげさまで、書泉ブックタワーさんのコンピュータ書の週間ランキングでは第3位に入ったとのこと。応援感謝です!
先ほどアマゾンをチェックして気付きましたが、早くも読者さんからの「カスタマーレビュー」が書かれていますね。ありがとうございます! すでにAIを使っている人には知っている内容も多いけれど、うまく状況が言語化されているという主旨のレビューが書かれていて、著者としてうれしく思いました。
他のレビューサイトでは小学生のお子さんに読ませたくて買ったという方や、中学生の姪っ子さんに本を渡したいという方もいらっしゃいました。まさに、そういう方々に届けばいいと思っていたので、深く感謝です。
『AIと生きる』は、中高生はもちろん、社会人のかたにも気軽に読める物語ですので、ぜひ多くの方に手に取っていただけたらうれしいです。
◆結城浩『AIと生きる/対話から始まる成長の物語』(Amazon)
https://amzn.to/4sdwqaM
今週の結城メルマガ、最初の話題は『AIと生きる』という本を書いたのだから、AIにも聞いてみようとGoogle検索のAIモードに自著について質問してみた「実験」の話です。
続いて「AIといっしょに仕事をしているときの感覚」をお話しします。日々クロコさん(Claude Code)と仕事をしている中で感じている感動はたくさんあるのですが、具体例とともにいくつかお伝えします。AIエージェントを使うときの心構えについても少し書きました。
さらに、結城メルマガに登場するAIサービスの変遷を一覧表にしてみました。
最後に「高校に入学するまでにやっておくことは何?」という読者さんからの質問に私の思うところをお答えしました。もうすぐ入学シーズンですね。
それでは今週も、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
- 新刊『AIと生きる』についてAIに聞いてみた
- 結城浩の談話室
- AIといっしょに仕事をしているときの感覚
- AIとの付き合いの変遷をたどってみる
- SNSで見かけるもめごとと孤独の関係 - コミュニケーションのヒント
- 高校に入学するまでにやっておくことは何?
新刊『AIと生きる』についてAIに聞いてみた
せっかくAIについての本『AIと生きる』を書いたのだから、AIにも聞いてみよう。そう思って、ちょっとした「実験」をしてみました。
結城はいつも、本を書くときの原則として《読者のことを考える》を大事にしています。この本はどんな人に届くのだろう。読者はどんなことが気になるだろう。そこで、想定される読者の立場に立った質問をAIに投げかけてみることにしました。
Google検索のAIに「結城浩『AIと生きる』について教えて」と尋ねてみると、本の概要や特徴をかなり正確にまとめてくれますね。
続けて、読者が気にしそうなことを聞いていきます。「親の立場から中学生にすすめられますか」と聞くと「非常に自信を持ってすすめられる一冊です」と答え、その理由と合わせて「お子さんにすすめる際のアドバイス」まで教えてくれました。
「高校生には易しすぎませんか」と聞くと「むしろ高校生こそが本書のメインのターゲット層と言えます」と答えてくれました。等身大の高校生が主人公であること、物語を通じて思考の深さを体験できることなどを、AIはきちんと把握しています。
「数学的な内容が多いのでは」という質問に対しても「AI時代に必要な、考える姿勢を身につける本です」と回答してくれました。これは「数学ガール」シリーズは知っているけれど、読者ではない方が持ちそうな疑問に答えていますね。
Googleの「AIモード」ですぐに試せますので、ぜひあなたもいろいろ尋ねて「実験」してみてください!
◆Googleの「AIモード」で『AIと生きる』を検索するリンク
https://link.hyuki.net/aibook-google
ところで興味深かったのは、AIの回答で参照されている情報源です。出版社の紹介ページや書店のレビューはもちろんのこと、結城自身の公式Webページも多数含まれていました。
AIもWebを読んで調べるのですから、当然のことですね。人間の読者はWebページを訪れて本の情報を得る。AIもまたWebページを読んで本の情報を得る。人間の読者にわかりやすいWebページを作っておけば、それはAIにとっても読みやすい。そういうことになりそうです。
これからの時代、本を買おうかどうか迷ったとき「AIに聞いてみる」という行動はもっと増えていくでしょう。そのとき、AIが適切に答えられるかどうか。著者や出版社がWebで発信する重要性がよくわかります。生成エンジン最適化(Generative Engine Optimization)、いわゆるGEOという考え方ですね。
ですから、著者としては、WebサイトやSNSで著書について発信することは重要であると改めて感じました。しかも「正直なメッセージ」を発信することの重要性もわかります。
「正直なメッセージ」というのは、今回の『AIと生きる』でいえば「AIの技術解説書ではありません」のようなメッセージのことです。ちょっと考えると内容に不足があると思われかねないわけですが、それもきちんと書くことは大事です。AIの技術解説書だと誤解して買う人がいたら困るので、ちゃんと内容を正確に書く。それは《読者のことを考える》態度から素直に出てくるものであり、AIを経由して読者に伝わるのだと結城は思っています。
* * *
『AIと生きる』は、中高生だけでなく、お子さんを持つ保護者のかたや、AI時代にどう生きるかを考えている社会人のかたにも楽しんでいただける一冊です。ぜひお読みください!
以下のアマゾンのページではWebですぐに「サンプル」を読むことができます。
◆結城浩『AIと生きる/対話から始まる成長の物語』(Amazon)
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結城浩の談話室
「結城浩の談話室」は「ビデオをオフにした状態でZoomを使い、参加者さんと結城の二人で自由におしゃべりするネット企画」です。これまでに、のべ人数で約130人とおしゃべりしてきました。
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2026年3月7日(土)の「結城浩の談話室」では、ITエンジニアとして会社にフルリモートで勤務するかたわら、個人事業主としてお仕事もなさっている40代後半の男性とお話ししました。
まず、IT業界に入るきっかけとなった高校時代のできごとや、これまで経験したお仕事についてお聞きしました。また、AIに対する取り組み方やClaude Codeの活用法についてもじっくりお話ししました。
さらに、一人で仕事をする上でのメンタルの保ち方などについても情報交換しました。
ありがとうございます!
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◆結城浩の談話室
https://chatroom.hyuki.com/
「談話室」への参加には予約が必要ですが、2026年4月末まではすでに予約が埋まっています。5月分の予約は無料ニュースレター「談話室通信」で3月28日ごろにアナウンスします。たいていは二日以内に予約が埋まってしまいますので、関心がある方は談話室通信にご登録ください。
◆結城浩の談話室通信(談話室のアナウンスを行う無料ニュースレター、送信頻度はひと月に一回程度)
https://chatroom.substack.com/