
「目が疲れた!」「目が乾く!」って問題にお悩みの人は多いはず。特に、1日中パソコンやスマホを見続ける生活をしていると、「目が乾く」「ゴロゴロする」「やたら疲れる」といった症状に悩まされるのはよくあることでしょう。私もここ数年は加齢のせいで目が乾燥するようになりまして、「ドライアイ対策をしないとなー」とか思っております。
そこで今回は、「一般的に“効く”と言われているドライアイ対策はどこまで本当なのか?そして、我々はどんな目薬を買えばいいのか?」というテーマで、最新の知見をベースに整理してみましょう。
ドライアイ対策、実は「効くもの」と「効かないもの」がハッキリしてきた
さて、まずは巷で言われる“ドライアイ対策”について考えてみます。よく耳にする対策といえば、
- 水をたくさん飲めばいい
- コーヒーが効く
- 魚油(オメガ3)が万能
みたいなところですが、まずはここらへんの話の真偽をチェックしておきましょう。
目にいいと言われてるヤツ1. 魚油(オメガ3)
魚油(オメガ3脂肪酸)は「目にいい」として広く推奨されてきたんですが、近年の臨床試験では単独でのドライアイ改善効果は限定的とされております。たとえば、ある大規模RCT(R)では、魚油サプリはプラセボ(オリーブオイル)と比べて症状改善に有意差が見られなかったんだそうな。さらに複数のメタ分析でも、魚油単独では涙液量や症状スコアへの影響は「軽微または不明確」と結論されてたりします(R)。
一方で、ブラックカラントシードオイルなど他の脂肪酸やビタミンと組み合わせた場合には、わずかな改善が見られる可能性も指摘されてたりしますが、効果量は小さく、再現性も限定的なので注意。つまり、魚油は「全く無意味ではないが、単独での決定打にはならない」というポジションでして、ドライアイ対策としては、過度な期待は避け、生活習慣や点眼と組み合わせて使うのが現実的と言えるでしょう。
目にいいと言われてるヤツ2.コーヒー・カフェイン
ドライアイ対策に「コーヒーが効く」という話は、けっこう見かけますが、この対策についても少し冷静に見ておいたほうが良さげ。まず、カフェインには確かに涙の分泌を一時的に増やす作用がありまして、健康な成人を対象にした研究では、約350〜600mgのカフェイン摂取によって涙液量が増加したことが報告されております(R,R)。ただし、この効果はあくまで短時間で、持続的なドライアイ改善にはつながっておりません。
さらに重要なのは、「日常的なコーヒー習慣」とドライアイの関係で、韓国の大規模疫学研究(R)では、コーヒー摂取頻度とドライアイ発症リスクのあいだに有意な関連は見られなかったとのこと。つまり、コーヒーをよく飲む人がドライアイになりにくいわけでも、改善するわけでもない、ってことですな。
このあたりを踏まえると、カフェインは「一時的な涙ブースター」にはなるものの、実用的な対策としてはかなり微妙な立ち位置でしょう。むしろ、摂取量によっては利尿作用で体内の水分バランスを崩す可能性もあるため、過度な期待は禁物っすね。
結論としては、「コーヒーでドライアイ対策」はあくまで補助的な現象レベル。根本的な改善を狙うなら、やはり生活習慣や適切なケアに目を向けたほうが合理的でしょうな。
目にいいと言われてるヤツ3.水をたくさん飲む
「水をたくさん飲めばドライアイは改善する」って話もよく聞きますが、現時点のデータを見るかぎり、この説はかなり怪しげっすね。
まず、確かに「脱水状態」とドライアイには関連がありまして、たとえば高齢者を対象にした研究(R)では、ドライアイの人ほど脱水傾向にあったというデータが報告されております。この点だけを見ると、「じゃあ水をたくさん飲めばいいのでは?」と考えたくなるわけですが、話はそう単純ではなく、ヨーロッパの大規模調査(R)では、水分摂取量が最も多いグループでもドライアイの発症率はむしろ高めで、摂取量が少ないグループとの差はほとんど見られなかったとのこと。さらに、若年者を対象にした実験でも、水をコップ1杯(約150〜200ml)飲んだ程度では涙の分泌量や質に変化はなかったと報告されております(R)。
つまり、「脱水は問題だが、水を余分に飲めば解決するわけではない」というのが現状の結論。ドライアイは単なる水分不足ではなく、「涙の分泌量」や「油分による蒸発防止」といった複雑なメカニズムで決まるので、水分補給だけで改善しようとするのはやや的外れなんですな。結論としては、「適切な水分補給は大事だが、それ以上に飲んでも意味は薄い」ぐらいにお考えください。
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