A 米国・イスラエルのイラン攻撃
1:攻撃概要
1:攻撃回数:1万2300個超え攻撃」cnn43
主な攻撃目標: 軍事施設(防空システム、ミサイル発射基地、海軍)、核関連施設(ナタンズなど)、政府中枢(テヘランの大統領府、国家安全保障最高評議会、最高指導者邸宅)、住宅地・学校を含む民間施設(イラン側主張で約1万カ所の民間施設破壊)。
2:イラン側の犠牲者数犠牲者数
初期(23週間);イラン国連大使やHRANA(米国拠点人権団体): 3,000人以上死亡(民間人1,300-1,350人以上を含む、うち子供200人以上)。
全体として、イラン側の死者は1,4003,100人以上と推定され、軍人・民間人双方を含む。負傷者は1万〜2万人規模。
主要犠牲者(イラン側高官・著名人)
アリー・ハメネイ― イラン最高指導者(Supreme Leader)。攻撃開始日(228日)にテヘランでの空爆で死亡確認。家族(娘、義理の息子、孫、妻など)も多く死(モジタバ・ハメネイー次男は負傷)。
ラリジャーニ― 最高国家安全保障委員会事務局長(元国会議長)。
: 国防相や革命防衛隊幹部(Nasirzadeh国防相、Abdol Rahim Mousavi参謀総長、Ali Shamkhani安全保障顧問など)。
4月初め:イラン攻撃能力保有「米情報機関、ミサイル発射装置半数無傷、ドローン数千機残存。沿岸防衛用の巡航ミサイル大部分無傷、沿岸部の軍事施設集中空爆は未実施。1万2300個超え攻撃」cnn
民間人被害例: 南部ミナブの女子校攻撃で165人以上死亡
交渉にあたっていたハラジ外相自宅空爆され負傷、妻死亡
3:トランプは何故攻撃したか。めざしたもの、それらが達成できたか
・イランの核兵器開発阻止:→差し迫った脅威はない。
・弾道ミサイル・ドローンの破壊 長期を版画得れば、イランは再び持つ
・体制変革→より強硬派が政権の中枢
 ハメネイは米国との対立のエスカレーションをしないように配慮
 ハメネイの孫娘は2000年代初め、金沢大学で学ぶ
・ハラジ元外相はパキスタン仲介の接点。穏健派、これを攻撃
4;イスラエル主導
 エプスタイン事件 トランプに関する文書公開の圧力
エプスタインの女性パートナー・ギレーヌマクスウェルの父:ロバート・マクスウェル
1923-1991)は、チェコ出身のユダヤ系英国人。英国でメディア帝国を築く(Daily Mirrorなど)199111月に所有ヨット「Lady Ghislaine」から転落死。
ロバート・マクスウェルとイスラエルの関係: 強い親イスラエル派:イスラエルに多額の投資。
死後の国葬級待遇:1991年の死後、遺体はエルサレムのオリーブ山(Mount of Olives)に埋葬。当時のイツハク・シャミル首相、ハイム・ヘルツォグ大統領、シモン・ペレスらが参列し、シャミル首相は「彼は今日語り得る以上のことをイスラエルのために成した」と弔辞を述べた。
モサド(イスラエル情報機関)との関係疑惑
ロバート・マクスウェルは**MI6(英国)、KGB(ソ連)、モサドの「トリプルエージェント」**だったとの長年の疑惑。特にモサドとのつながりが強い
(陰謀論の核心:ロバートのモサドネットワークが娘ギレーヌとエプスタインに「継承」され、エプスタインの性犯罪ネットワークがモサドのハニートラップ(性的恐喝)作戦だったという主張。
5:米国世論の反対を押して戦争したのはほとんどない
米国内世論調査
(1):CNN 
イラン戦争。米国世論調査%(CNN) 強い不支持拡大
 実施時3月26-39 2月28-3月1
 強く支持  15   16
何となく支持 19    25
何となく不支持23   29
強く不支持  43   31
(2):ロイター 3月1日
全体として、あなたはイランに対する米国の軍事攻撃に賛成か、反対か?
   全体  民主党  共和党  無党派
賛成  27%   7%   55%  19%
反対  43%  74%   13%  44%
不明  29%  19%   31%  35%
(3):ワシントンポスト
「今週末トランプ大統領がイランへの空爆を命じたのに賛成か、反対か?
 強く支持  やや支持  強く反対 やや反対 不明
 22%    17%    39%   13%   9%
6: イラン攻撃は国際法違反、トランプは無視
 今日の国際法は、国連憲章を中心に形成されている。
・国連憲章 第2条第4項すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、慎まなければならない。
          42条:安全保障理事会は、第41条に定める措置では不充分であろうと認め、又は不充分なことが判明したと認めるときは、国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍又は陸軍の行動をとることができる。
・第51条:この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。
米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューを受けたトランプ大統領は、外交・軍事における自身の権限への制約を問われ、「たった一つだけある。自分の道徳心だ。私の意識だけが私を止めることができる」「私に国際法は必要ない」と述べた。産経新聞は「米国の行動範囲を決めるのは、憲法に基づく法体系でも、歴史的に確立された規範でもない。議会や司法による監視ですらない。「力」が及ぶ限り、自分の望むように行動することが許される-との宣言と受け取られた」と記載した。
総じて、トランプ大統領の姿勢を特徴づけるものは次の諸点である。
・自己の利益で判断する、
・規制する法などはない、
・相手とは取引を優先する、
・相手が取引のカードを持たなければ、徹底的に叩きのめす、
・相手が対抗する「カード」を持つ時には、妥協を図る、
・イデオロギー的な「同盟」等は重視しない、
・劇的な行動を求める。行動はしばしば短期間、
・その時々に都合の良い発言を行うが、これ等に拘束されない。取引であるからいかようにも変化できる。
・口実で「米国の利益」を持ち出すが、「自己の利益」は「国益」に優先する。結果的に国益にマイナスになる。
7;石油動向
(1)日本の石油備蓄1. 放出前の最新備蓄状況(202512月末〜20261月末時点、資源エネルギー庁「石油備蓄の現況」より)日本は国家備蓄(国がJOGMECなどで管理)+民間備蓄(石油元売り・輸入業者に義務付け)+産油国共同備蓄の3本柱で備蓄
国家備蓄:約146日分(原油中心、約4,1124,179kl ≈ 2.6億バレル)
民間備蓄:約96101日分(約2,7142,848kl ≈ 1.8億バレル)
産油国共同備蓄:約67日分(約196278kl
合計:約248254日分(製品換算で約7,0497,157kl ≈ 4.44.7億バレル)
(2)輸入動向
・中東依存度は極めて高く、9495.9%20242025年)。ホルムズ海峡経由が9割超。
ホルムズ海峡通過の原油タンカー、封鎖前通過した最後の船が43日に東京湾到着(GROK
・イラン外相(アラグチ氏)などの公式発言や各国報道に基づく「友好国」リストの主な例は以下の通り
ロシア:友好国として明示的に許可。
インド:友好国リスト入り。LPG(液化石油ガス)輸送船などが通過。
パキスタン:20隻以上の追加通航を許可(1日あたり2隻程度)。複数隻通過済み。
イラク:交渉の結果、友好国として許可。
マレーシア:船舶の通過をイランが認め、帰国を許可。
タイ:タンカーなどが外交調整で通過。
バングラデシュ:リストに含まれる場合あり。
 トランプ、ホルムズ海峡の解放を米国のみで行う可能性低い
 NATO諸国、軍事行動を行わない姿勢。