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なぜか服を脱いだが、とくに意味はない。とにかく名を挙げたい、羽ばたきたいエネルギーを感じる。ジョリーと戦うK-1ファイター児玉兼慎は何者なのか(聞き手/ジャン斉藤)

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・朝久泰央の雷神番外地「K-1がブレイキングダウンに負けたと言われるわけにはいかなかった」



――
ちょっと前の話ですけど、レオナ・ペタス選手のリベリオン会見に児玉選手が出席されたときに「家賃5万円のワンルームから抜け出す!」みたいなことを言ってましたよね。

児玉 ああ、言ってましたね。

――
そのままツイートするとネガティブイメージがつきそうだったから控えたんですけど、成り上がろうとする意気込みがすごく印象に残りました。

児玉
 いや、ポジティブにイメージして大丈夫です(笑)。いまでも世田谷の家賃は5万円です。でもまあ抜け出そうと思えば抜け出せるんですけど……まだまだだなと思うんですよ。ずっと前は毎日現場仕事で働いていて。朝5時6時に起きて現場仕事をやって、そのまま練習して寝て……の繰り返しを週6でやってたんですけど。そのときに比べたら、いまは練習に集中させてもらえる環境になってるし。でも、K-1のチャンピオンにもなってないし、RIZINに出ることが決まっただけで勝ってもない。もっと格闘家として成功してから、バッと引っ越ししよいかなって感じですね(笑)。

――
じゃあ今回のジョリー戦も引っ越しのきっかけになるかもしれないと。

児玉
 けっこうチャンスですよね(笑)。

――
K-1から出てきてブレイキングダウンのファイターとMMAで戦う。けっこうな大勝負というか。

児玉
 めっちゃ大勝負……ですかね? 注目度的には大勝負ですけど、実力的には全然というか。だってジョリーですよ?(笑)。

――
そ、それは競技レベル的ということですか?

児玉
 ジョリーならマジでいけると思うし……普通のRIZINファイターはまだ無理ですよ。ボクもMMAデビュー戦なんで。

――「普通のRIZINファイター」というと?

児玉
 まあ、ブレイキングダウン以外の選手ですよね。ジョリーだったらいけます!(笑)。

――
なるほど(笑)。児玉選手ってMMAをナメてるわけではなく、MMAデビューが決まる前から、SNSでMMAをよくチェックされてましたよね?

児玉
 ああ、そうなんですよ。MMAはもともと大好きです。親父がPRIDEファンで……家でおもちゃで遊ぶじゃないですか。それが桜庭和志のフィギュアだったんですよ(笑)。

――
MMAの入口は桜庭和志フィギュアですか(笑)。いま24歳だからリアルタイムでPRIDEは見れてないですよね。

児玉
 そうですね。よく見てたのは親父が寝る前にUFCのゲームをよくやってたんですよ。そのゲームにPRIDEファイターが混ざってるんですけど。親父がそのゲームで遊んでるのを見ながら寝るっていう(笑)。

――じゃあ知らず知らずのうちにPRIDEが刷り込まれていったんですね。

児玉
 そうですね。ちっちゃい頃はキックよりMMAを見てたかもしれないです。

――
好きな選手っていました?

児玉
 やっぱり桜庭和志や五味隆典が大好きで。桜庭さんはグレイシーとの試合も好きですけど、入場やパフォーマンスも好きでした。入場でマスクを被ってきたり、チャリをこいできたり。

――
その桜庭さんの息子さん(桜庭大世)がMMAをやっている時代ですね。

児玉
 びっくりです。ボクもこないだ試合を見に行ったんですけど、あの入場曲(SPEED TK RE-MIX)を聞けただけで、すげえ嬉しかったです(笑)。

――
あの入場曲を流してもRIZINのファンはピンとこないんですよね。

児玉
 そうなんですか。ボクは相手(ルイス・グスタボ)の入場曲がヴァンダレイ・シウバの「サンドストーム」だったから興奮しましたね(笑)。

――ハハハハハ! そんなにMMAが好きだったのに、キックを始めたのはどういう流れなんですか?

児玉
 2015年だったと思うんですけど、RIZINで那須川天心がMMAで戦ったんですよ。そこで天心を知って、同じ極真空手をやっていたこともわかって。もっと調べたら武尊という存在も知って、そこからK-1を見始めて。そのときはK-1のほうが面白いなと思ったんですよね。

――
当時のMMAはそこまで人気はなかったですね。

児玉
 それで完全にキックにハマって。ずっとK-1に出たいと思っていて、18歳のときに愛媛から東京に出てきました。

――キックをやってるときもMMAは見てたんですか?

児玉
 見てはいるんですけど、やると思ってなかったですね。最近のRIZINの盛り上がりを見て「MMAもいいなあ」と思ってたんですけど。

――
いつぐらいからMMAをやってみようかなって思ったんですか?

児玉
 去年の終わりぐらいからやってみたいなって思って、ちょくちょく練習を始めたんですけど、

――
MMAの練習はどちらでされてるんですか?

児玉
 五反田のKIZUNABASE GYMですね。そこで週1回キックボクシングのクラスをやってたんですけど。MMAのジムなんでMMAファイターが多いんで、去年の終わりぐらいから軽く基礎を教えてもらったりして。

――
始めるきっかけは何かあったんですか。もしかしたらMMAのオファーがあるかもしれない、とか。

児玉
 経験としてやってみようかなって感じですね。最初はできなくて当然なので、ちょっとはやっておこうかなと。

――
やってみてどうでした?

児玉
 難しいですねぇ。あたりまえですけど、タックルってこんなに切れないんだ。ミルコすげえな!と思いました(笑)。

――モノサシはミルコなんですね(笑)。

児玉
 ミルコはきれいにタックルをガブるじゃないですか。あんなん、なかなかできないなって。

――
やる前はもうちょっとできるんじゃないか……と思いました?

児玉
 思いました、思いました。自信はあったんですけど、難しいですねぇ。

――
手応えもあったんですか?

児玉
 あります。いろいろな人から「素質はかなりある」って言われてるんで、自信はだいぶありますね。

――
MMAとキックボクサーでは練習のスタイルも違ってきますよね。

児玉 そこは全然違いますね。MMAはやることが多いでし、キックは1日にそんなに2回も3回も練習するわけじゃなかったので。キックのときはだいたい夕方4時から練習なんですね。プロ練が2~3時間あって、あとは走ったり、多少フィジカルやったりする日はあったりするんですけど、だいたいは1回で。MMAは2回3回とやるので、早起きになりました(笑)。

――
生活も変えるMMAロードですか。

児玉
 ボク、普段は73~74キロくらいあったんですよ。まだ減量はしてないですけど、いまは68キロくらい。練習量が増えたことで、体重が自然と落ちてきましたね。

――理想とするMMAファイターって誰なんですか?

児玉
 理想とするMMAファイターですか?それこそミルコですね。

――
最近のファイターじゃないんですね(笑)。

児玉
 ミルコか……もしくはミルコですね!(笑)。

――
ハハハハハハハ。

児玉
 最近でいえば平本蓮、久保優太はすごいなと思います。ボクが運はよかったなと思うのは、立ち技出身でMMAをやった先輩がいっぱいいるんで。「こうなっちゃダメだな」とか「こうしたほうがいいな」って研究できることですね。

――
言いづらいかもしれないですけど、こうなっちゃいけないっていうケースもなんですか?

児玉
 平本蓮vs萩原京平です。

――
ああ、平本選手もデビュー戦はやられちゃいましたね。

児玉 久保優太もデビュー戦は負けてるんで。


・親父はRIZIN出場に反対
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