「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2026年8月18日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年9月1日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-08-18配信のハイライト

  • 「千葉豪雨」と「BYDラッコの躍進」
  • 「問題作アニメ化」と「非正規雇用のはじまり」
  • 『なぜ賃金は上がらないのか』紹介と「社員をブルーカラー転換」
  • 「ハズレの教師と教育現場」と「脆弱性を突くAIエージェント」
  • 「AI透かしの有効性」と「自衛隊の情報管理」
  • 「楽天の攻撃型ドローンビジネス」と「プールの人工甘味料」

「千葉豪雨」と「BYDラッコの躍進」

山路:さっそく時事ニュースなんですけど、千葉の雨、マジでヤバかったですよね。

小飼:ねえ。これ、過去形で言っていいのかな、

山路:あー、そうですよね、まだ復旧の最中というか。

小飼:で、その間にもまたゴリラ鯨雨が来たりする可能性っていうのは、

山路:意識的に今言ってますね、ゴリラ鯨雨って(笑)、

小飼:千葉は房総半島の突端のほうも、記録的大雨が前に来たことがあって。まだ完全に復旧してなかったというふうに聞きます。富津よりさらに南のほう、道路とか。

山路:今回けっこう雨とかの降る降り方なんかも、今までにはなかったっていうような降り方だったり。あとは千葉じゃないですけど、茨城に台風が初上陸したりとか、このパターンがだいぶ変わってきて、

小飼:しかも東から西に進んでる台風という、

山路:そうそう。だから今後ますますそういう天候、災害って予測しづらくなるんじゃないですかっていう、

小飼:威力を増すというのはもう、これは外れようがないことで。

山路:これって本当に地方自治体のレベルで対応できるのかなと。

小飼:今回は中央政府の対応ってどうだったの? なんか熊本地震でもうVTuberみたいなことを内閣はしてたわけですけれども。千葉どうなの?

山路:千葉のところの政府の対応に関して、どうなのかと。どうなんだろう。その辺のところの支援っていうのは行ってるのか。コメントで、

「これも気候変動のせい?」(コメント)

山路:っていうのがありますけども。

小飼:昔から気象災害っていうのはあったわけで。今ほど地球温暖化が進んでない時代でも伊勢湾台風みたいなものはあったんですよね。いまだに、確か日本の台風の大きさの記録っていうのは室戸台風だったはずです。室戸と伊勢湾と、どっちがデカいかな。伊勢湾の時には5000人を超える死者が出ましたね。おかげで名古屋というのか、伊勢湾というのか、濃尾平野では鬼のように水利事業をやってるわけですね、昔から。

山路:あー、そこが契機か。

小飼:昔からやってるわけですよ、いまだにやってるし。

山路:ただ本当にますます予測がしづらくなるというか、今までの経験則では。

小飼:予測がしづらくなるというか、威力を増す。

山路:でも、たとえば台風が東から西に来るっていうのはなかなか予測はできなかった、

小飼:なかなかね、

山路:それはやっぱそれは難しいでしょう、いくらなんでも(笑)。

小飼:いや、でももともと天気予報というのは難しいもので、少しは当てになるようになっただけでも、すごいことですよね。

山路:ただ、その経験則とか、あるいは最近だとLLM使って天気予報するみたいなものはあったりする、

小飼:それはダメじゃない、やっぱりナビエ・ストークスです、もうこの一言です。

山路:ナビエ?

小飼:ナビエ・ストークス方程式というのがあって、

山路:物理シミュレーションちゃんとやれと、

小飼:その通りです。でも大元になるデータをしっかり集められなければ、コンピューターにぶち込むデータが正しくなければ、正しい予測というのもできないわけです。

山路:LLMみたいなの使ったら、それこそ気象がどんどんずれていったら、そのずれた予測しかしないんじゃないかという気がするんですよね。

小飼:前回こうだったから今回もこっちだから、

山路:みたいなのがどんどん通じなくなる、

小飼:経験に引きずられるんです。だからLLMの場合は過去のデータがプロンプトになるわけですよね。

山路:だから、頼りすぎるのはやべえなと思いましたけどね。早く予報が出るとは言っても。しかし本当に千葉の方も災難でしたと。

小飼:それ言うとフィリピンはもっとすごいわけですよね。もっと赤道に近いので、もっと強烈なやつをガンガン食らうわけで。

山路:温暖化でまずダメージ受けるのは低緯度地方だって言いますよね。

小飼:うん、まぁでも高緯度は高緯度で強烈なやつは、永久凍土が溶けるとかね。

山路:ああ、そっちのほうか。じゃあちょっと時事ニュース絡みで、もう一つ話題になっていること、BYDのラッコ売れてるという。

小飼:ちゃんと売れてるという。

山路:この『論弾』でも何回か、けっこうすごそうじゃね? みたいなことを言ってたんですけど。

小飼:これが出たら、ねえ、うかうかしてられないという。いや、本当に抜け目ないというのか。で、我が国政府はものすごいセコい差別をしてて、補助金をこっちにはあんまり出さない。

山路:それでもなんかけっこう出足好調っていうのはすごいじゃないですか。

小飼:補助金が少なくても、なお安い。だいたいサクラぐらいの値段で、もう1回りいい車なわけですよ。

山路:私もマンションとかで、きちんと充電の設備とかいろいろあるんだったら、なんかちょっと欲しくなるぐらいの、

小飼:ただN-BOX型のやつの一つの欠点というのは、立駐に収まらない。

山路:あ、これも?(※編注:RACCOの全高は1800mm)

小飼:背が高すぎる。(多くの機械式駐車場の高さ制限は)1550mm。

山路:マンションとかだときついかもしれないんだ。

小飼:うちのCX30でギリギリなのかな。

「東京で子供を産むよりテスラ買ったほうがたくさんお金もらえる」(コメント)

山路:(笑)なるほど。そら子供増えんわ。

小飼:(コメントを見ながら)モデル3だったら入るんですよね。モデルYだと車高、高すぎるのかな。

「日本以外でも売れそう?」(コメント)

小飼:売れると思うんだけども、軽自動車というのは本当に、日本のお役人が作った規格なので。それがたまたま上手くいってしまった規格なので。でも、中国でも小さいの、売れてるんですよ。だから逆にこれが普及する可能性っていうのはあると思います。

山路:あとヨーロッパで人気出そうな気がするんだけどな。

小飼:ねえ。

山路:仮に日本で台数が、軽ワゴンみたいなふうには出なかったとしても、

小飼:ただね、欧州の場合ね、もう少しスピードが出ないと厳しいかもしれない。

山路:へえ、アウトバーンとかあるからってこと?

小飼:もあるけれども、アウトバーンでなくても、たとえば他の高速道路はだいたい制限があったとしても130ぐらいなので。100と130っていうのはけっこうな差なんですよね。

山路:走行性能、走った時の安定性みたいなものが違ってくる?

小飼:単純に必要なエネルギーが1.7倍になりますから。

山路:なるほどね。

小飼:1.3の2乗で。

「EVも小さいほうが環境負荷が低いのかな」(コメント)

小飼:本当におっしゃる通りで。それを言えば、車に乗らないというのが一番環境負荷が低いんですよね。

「EVならもっとコンパクトにできると思うのですが、車の形が変わるなんてことはないのでしょうか?」(質問)

小飼:まさにこのN-BOXの形というのが理想形というのか。

山路:バッテリーもきれいに収まるしって。

小飼:以上に、要は人と物を運ぶものなのだから、そうでない部分っていうのは小さければ小さいほどいいんですよね。これはもう本田宗一郎自身がそう言ってたぐらいで。

山路:つまりEVがどうのっていうよりも、機関がどうにせよ、こういう直方体というか、そういうものが理想形なんだけど、EVだとそれにより近づきやすくなるということなんですね。

小飼:そうですね。

山路:そこのところで、

「航続距離400kmは欲しいところ」(コメント)

小飼:そうね、少し短くなるんだよね。じつは軽自動車にすることによってバッテリーも小さくなるので、上位グレードというのか、普通の5ナンバーや3ナンバーのEVにはその辺は劣ります。テスラの一番いいやつって、条件いいと700キロくらい走るらしいからね。

山路:あとはこのEVって、家に置いておく場合は勝手に充電してくれるみたいなのがあるから、使い方によってはぜんぜん、あんまり航続距離問題にならないかもしれない。

小飼:そう、だから地方での一軒家であれば、理想的ですよ。

山路:400キロもぜんぜんいらないんじゃないかっていう気もしますけどもね(笑)。

小飼:いや、まぁ遠出したい時もあるかな、ぐらいな。

山路:でもね、地方、ガソリン車だって、ガソリンスタンドなかったりもするわけだから。

小飼:そうなんですよ。東北自動車道とか「この先GSありません」みたいなのがあって。前にもこの番組で話しましたけれども、あまりに給油ができなくなったので、そのためだけに下界に降りていいと、道の駅に行ってもいいみたいなのができてるんですよね。ただしそれはETCを搭載した車のみ、とかね。ただ今時の車というのは大抵ETCついてるので。ただETCついてても、カード差し忘れたとか、そういうのもあるので。

山路:さっきの豪雨のことについての質問なんですけど、

「豪雨が毎年起きる前提なら、住む場所選びで何を優先しますか?」(質問)

小飼:水はけの良さですね。

山路:ハザードマップとかそういうのを参照して?

小飼:単純に水はけだと、東京の都心3区というのはぜんぜん良くないです。そもそも人工的な土地ですしね。佃にしろ、月島にしろ、晴海にしろ、豊洲にしろ、お台場にしろ。なんだけども、そういうところというのは後付けで治水設備というのが充実してるので。

山路:金の力で。

小飼:そうなんですよ。東日本大震災の時に輪番停電というのをやりました。

山路:やった、やった、

小飼:ついに対象になりませんでしたからね、都心3区は。

山路:金の力。

小飼:そうなんですよ。

山路:これ、今後、今だったら住宅地になっているところでももっと厳しくそういうのを強制すべきなんですかね、ここは住宅建てちゃいかんとか、その辺のところっていうのは行政が。

小飼:本当はやるべきですけれども、本当に人口がバンバン増えてた時代というのもあったわけです。それでは、かつての山や田んぼだったところというのが住宅になったというところはいっぱいあるわけです。そういうところというのは少子高齢化で寂れつつあるんですけれども、やっぱり人口動態っていうのはそういうところにも正直ですよ。だから、その意味で人が入ってくる土地が基本的にはいいですよね。ただそれでOKとするには、輪番停電の時の武蔵小杉みたいな例もありますし。エレベーターが止まった、

山路:下水が溢れたみたいな、

小飼:そう、そういう時にこそ土地の真価が発揮されるというのか。

山路:今後ますますハザードマップによって地価が変わってくるかも。

小飼:ただハザードマップも、これ単純に読めないんですよね。だから佃って古い住戸とかも残ってるわけですよ。同列に扱えるか、

山路:そうか、同じ土地にあってもぜんぜん安全性とか違ってくるわけか。

小飼:そう、通り一本挟んで。

山路:なるほどな、それは難しいな。さっきのEVに関して今度また質問なんですが、

「ガソリンスタンドと電池ステーションは転換して、EVは統一規格の電池交換式みたいにならんかな」(質問)

小飼:それをやってる会社はありますね、だから中国だとNIO。トラックとかはもうそれが電池交換式のが市場を席巻してるらしくて。それはシャーシを作ってる車を作ってるほうではなくて、電池を作ってるほうが仕掛けたと。CATLが仕掛けたものだと。だからたぶん、赤魚の煮付けを食ったんでしょうね(笑)。

「問題作アニメ化」と「非正規雇用のはじまり」

山路:へえ、やべえな(笑)。じゃあちょっと時事ニュースってわけじゃないですけど、軽いニュースも行っておきましょうか。よく、時々話題に出る、『もちづきさん』。

小飼:軽くねえじゃん(笑)!

山路:重いか(笑)、

小飼:軽くねえじゃん(笑)、あのね、読んでるだけで、

山路:胃が重くなりますよね(笑)。なんていうか、この番組で時々名前を出すようなヤベえ感じのマンガがどんどんアニメ化されてますよね。『FX戦士くるみちゃん』もなるわけじゃないですか、アニメ化。前も言ってたそれこそ『ヤニねこ』とか『みーちゃんと山田さん』とか。あとなんだ、

小飼:主要人物を女の子にしとけばいいというものではないとも思うんだけど。

山路:確かにみんな女の子だな(笑)、

小飼:女の子が多い、女の子が多いんだけど、男の子のやつもあるんですよね。あるはあるんですけど、やっぱり少数派ですよね。なんだったっけ。

山路:男が主人公の?

小飼:そう、だから主人公というのが、主要登場人物が男男男という、まぁ男子高校生ばっかりのやつで。

山路:『ビー・バップ・ハイスクール』的な、ではなく?

小飼:ちょっと違うな。

「BPOを試していくスタイル」(コメント)

山路:っていう(笑)、まさにそれのニュースありまして、『ヤニねこ』大丈夫か、規制したほうがいいんじゃねえかみたいなのがBPOに寄せられたらしいですね。

小飼:でも、表現の自由ということで。

山路:これもなんかどんどんBPOにそういうの寄せられそうな匂いはありますね。『地元最高!』とかそうなんじゃないですか。

小飼:いや、でも、BPO案件にはならないでしょ、だってあれはNetflix専門でしょ。

山路:あーそうか、そうか、あーなるほどな。

小飼:もうすぐか、来週あたりに始まるんだ。

山路:そうなんですか。

小飼:8月いつだったっけ、

山路:へええ。いやー、確かになんか日本のコンテンツ、この攻めるとこだいぶ攻める感じが。

小飼:いや、でも『もちづきさん』はやっぱり、僕も2型糖尿病をなんとか寛解させたので、余計に来るものがありますね。

山路:その立場からするともちづきさん、許せなくないんですか?