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【自然災害メモリアル】第091回:鳥島近海地震(1974)の日 [防災]情報入手手段を完全に失った時
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【自然災害メモリアル】第091回:鳥島近海地震(1974)の日 [防災]情報入手手段を完全に失った時

2018-11-30 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    11月30日は、
    鳥島近海地震(1974年)から44年です。

    たびたび発生する鳥島近海の深発地震で、この地震は福島~東京都など、
    広い範囲で震度4を記録しました。規模もM7.3と大きなものでしたが
    深い震源であったことから、大きな揺れを観測した地点はありませんでした。
    死者もこの地震では出ていません。

    今回は、
    「情報入手手段を完全に失った時」をテーマにお伝えしていきます。

    停電が発生し、携帯の電源も切れて、避難所も影響を受けていて何の情報も手に入らない。
    こんなことが平気で起きるのも大規模な震災になるほど、想定しなければならない事態です。
    今世の若者を中心に、今最も人間的な欲求で強いのはやはり"情報"です。
    何故なら、これがなければ人々は不安になり、誰よりも早く知りたいという欲求も兼ね備えています。
    しかし、それが故にインパクトの強い情報が出回ると情報の真偽が曖昧であろうと関係なく
    拡散されてしまうのが現実に起こったことです。ただ、今回はデマの話はおいておき、
    情報入手する手段がテレビもなく、ラジオさえもなくなってしまった時を
    想定していますか?もし、そうなれば最後の頼みは人とのつながりになります。

    特に集落暮らしなどの田舎ではこのような事態が発生しやすく、少なからず
    現代でも「助け出されて市街地に着くまで何の情報も得られなかった」という人をたびたび
    ニュースで聞きます。大都市の真ん中でもこうならないとは限らないのです。
    先日起きた北海道胆振東部地震では、停電の復旧は3日間でおおよその復旧を果たすことは
    できました。しかし、もしあの停電が1週間であったとしたら、通信障害も視野に入れなければ
    ならない状態でした。また、東日本大震災では東北地方全体が停電になった影響で、
    あまり知られていませんが、秋田県や山形県では停電で津波が起きたことさえ知らなかった人も
    多くいたと言われています。もっと言えば、まず三陸沖が震源であることもわからず、
    大地震はあったが、ここが最大の地震場所だったのかもわからなかったと言われています。
    高齢者が特にこの状態に陥りやすいです。ネットが普及しているがゆえに、
    若者さえも、要となるネットが寸断されれば、情報源を入手することは安易ではありません。

    ひとまず、このご時世でも情報入手手段を完全に失うことは想定できると思います。
    では、この状態になってしまったらどうすればいいのかを簡単にお伝えしておきます。

    一番いいのは、まず自分の周囲の情報だけ集めることです。
    ぶっちゃけた話をすると、どこで大地震が起きたかとかは二の次でも構わないのです。
    集まる情報は自分の周りだけになりますから、まずはそこだけでも手に入れるのです。
    全国の情報はハッキリ言って、自分に関係があるかと言われれば微妙なラインです。
    確かに実家や家族、遠方の友人が心配になるとは思いますが極端な話を言うと、
    1週間ぐらい情報がなくても、今自分の周囲で起きている方が大切なのです。
    避難所の掲示板は最も情報が的確かつ集まりやすい場所になります。
    この地域に避難物資がいつ頃届くか、近くの道は災害でどれだけ被害を受けているか、
    その復旧の見通しはいつ頃になるのか、最低限の情報は手に入りやすいです。
    こういう時こそ、人と人とのつながりも重要になってきます。
    信頼できる人から、信頼できる情報を交換することこそが
    震災後の重要な人としての在り方になります。
    少しずつ復旧して、自分の周囲が落ち着いてきたら初めてそこで
    広い範囲で何があったのかを知るので十分です。家族の安否も願わくば手に入れたい所ですが、
    自分がパニックに陥っては元も子もありません。

    震災が起きた時は、手に入れたい情報の優先順位を決めておくとよいでしょう。
    ・防災留意事項の把握(安全のために自分が取るべき行動は何かということ)
    ・町の被害状況(危険な場所の把握、継続する地震活動の際に近寄ってはいけない場所を把握)
    ・町の復旧目安(いつから町の機能が復活するか)
    ・避難所の開設情報(物資支援の届く目安など、命を繋ぐ食料等はいつ補給されるか)
    ・市役所・病院等の機能有無
    ・ライフラインの復旧見込
    ・交通網の復旧見込
    ・家族・友人等の安否状況
    こんな順番がとりあえず一つの目安になります。分からなければ後回しでもいいものもあります。

    自分の安全を最優先に、そして知りたい情報はそれが自分の欲になっていないかを今一度
    見つめなおして、それが本当に必要な情報かを整理してください。
    大地震直後は気も動転しやすく、頭がいっぱいいっぱいになりやすいです。
    地震発生前に、手に入れるべき情報をリストアップしておきましょう。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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