どうも、
管理者のNDです。

12月09日は、
佐渡小木地震から206年です。

佐渡島を襲った地震で、規模もM6.5~M7.0と大きな規模で、
おおよそ北海道胆振東部地震などと同規模の地震と推測されています。
不思議なことにこの地震は、金鉱山の耕夫が数日前から異常察知をしていて
予見できた地震だったという説もあり、実際に以上を察知した耕夫は地震時には
入っておらず、全員無事だったと言われています。
尚、震源が佐渡市小木の真下で離島の直下型地震でした。このような事例は結構珍しいです。
また、普段からも佐渡付近を震源とする地震は少なく、この時はどうだったのかは知りませんが
さぞ突然の揺れに驚かれた人が多かったと思われます。

今回は、
「珍しい震源を知る(中部)」をテーマにお伝えしていきます。

前回は東北・北海道をお伝えしましたので今回はその続きとして、中部をお伝えします。

新潟県は大地震が頻繁にありますが、中越地方>上越地方>下越地方と佐渡島の順に
地震の回数は少ないです。しかし、他の大地震の影響を受けることも多く、
中越地方は頻繁に大小合わせた地震が比較的多いですが、静かな時はしばらく静穏になります。
故に突然活動を始めることに注意が必要な地域とも言えます。上越地方・下越地方はともに
地震は少なく、下越の北部にまで至ると大地震の履歴がありません。
しかし、これらの地域は新潟地震で下越沖の地震も観測している為、決して侮れない地域です。
上越地方・中越地方は数十年に1度は直下型地震に、下越地方は頻度が定まらないですが
プレート境界など、沖の地震を中心に対策を講じる必要はあります。

富山県は、日本で最も有感地震の回数が少ない地域です。面積のせいということもありますが、
香川県の方が地震の回数が多いぐらいですから、他の地域からの大地震でも比較的揺れは
弱くなる地域と言えます。しかし、普段から震源となる地震も少なく
1年間地震による揺れを観測することがないのも頻繁にあることながら、富山県はいくつかの
活断層が存在するため、いざ発生すれば非常に心配な地域とも言えます。地質環境の変化は
ある日突然やってきて、そこから地震活動が活発化することも考えられますから、
地震の少ないこの地域こそ、一番対策を取る必要があります。人々の意識も少ない状態ですので
防災のコミュニティなども関心が薄い状態になるとは思いますので、今一度"防災を楽しく"
してみると良いきっかけになると思います。

石川県は、能登半島沖地震や加賀大聖寺地震に代表されるような中~大地震が時折発生します。
しかし直下型地震も周辺の沖合の地震も普段から少なく、1年に1~2回しか来なかったことも
割と多いです。地震の有無が両極端な地域ではあるので防災意識を薄めすぎないように注意して
ください。

福井県は、福井地震を代表とする大地震事例がありますが、他にも若狭湾などで昭和時代に
強い地震を引き起こしたことがあります。しかし、平成に入ってからは福井県は嶺北でたまに
有感地震がある程度で、他の地域は滅多に有感地震が発生しません。次の年号になる時を機に、
一度防災対策に身を乗り出してみると良いです。周辺の地域も地震は多くないですから、
小さい地震を感じて、そういえばと思い出すぐらいでもいいかもしれません。

長野県は、極めて地震が多い地域です。頻繁に大地震を観測することもあります。
山間部なども多く、起きれば自然の脅威を感じることも多い場所ですから
普段からかなり地震への意識は強くないといけません。集落などは特に強いコミュニティを
要求されます。これまでにも地域のつながりが強いことから死者を出しかねない強い地震が
起きても、耐え抜いた地域ですから、長野県民の防災意識の高さに自分も脱帽します。
引き続き、地震が少なくなった時も気を抜かずということが大事です。

山梨県は、周囲の地震による影響が多く地震自体はそこまで珍しくはありません。
しかし、この県を震源とする有感地震の発生頻度は高いとも言えません。中・西部は少なく、
1年に1回程度です。東部・富士五湖は全体的に目を通すと比較的多いですが平成時代は
たまに中地震が起きる時に地震活動が活発になるぐらいなので、普段はあまり起きません。
故に直下型地震が来た際には一回り小さいものでも、恐怖感は他県に比べて大きくなりやすいです。
起震車等で地震の違いを見比べて、大地震への備えをしてみてください。

静岡県は、将来大地震が予測される地域ですがこの平成時代では、数ヶ月に一度程度地震がある
ぐらいで、目立った地震は3.11直後の誘発地震となった、静岡県東部地震や伊豆の群発ぐらいです。
伊豆地方は群発地震や比較的最近にあった災害の影響で意識は高いですが、実際な所
最近は非常に静かなことが多いです。しかし、歴史上を見ても一度頻発すれば大地震が相対的に
多い所ですので、今の地震活動で油断を決してしないようにしてください。来るときは突然という
ことを念頭に置いておき、いつ来ても大丈夫なように避難場所の確認など行動がすぐとれるような
体制を整えておくことが必要です。
県内は伊豆地方が最も多く、東部・中部・西部はいずれも均等で平均的な回数です。
数ヶ月に1~2回程度は地震が起きる場所ですので、その普段の地震から実際の恐怖感を
思い出すきっかけを作ってみてください。

愛知県は、普段地震が少ない都市部で時折震度3~4が起きることがありますが、
その頻度は2年に1度ぐらいです。しかし、百年の長い目で見ると強い地震に見舞われることもあり、
一生愛知で暮らすなら、一度は大地震が来る覚悟をしなければなりません。都市部には多くの
地震体験施設もあるはずなので、そこでどんな揺れかを体験してみてください。
愛知県東部・西部ともに、数ヶ月に1回は起きる震源ですが来ない時は1年以上ないこともあります。

岐阜県は、震度5弱以上の地震を全体で記録上は先日紹介した東南海地震、そして南海地震の
たった2度しか記録したことがない場所です。しかし、濃尾地震という日本最大の直下型地震が
起きたこととしても有名です。この小さな地震は多少なりあっても強い地震を長らく経験していない
地域と言えるこの場所では、次の大地震時に住家の被害が大きくなりがちです。放置された空き家
などが住宅地に多数見られる場合、その付近に近づかないようにしたり、避難経路を避けたり、
火事が起きた際には要注意など、配慮が必要な地域となります。普段の地震活動としては、
濃尾地震のあった美濃中西部が平均的で、飛騨は群発で数自体は多いです。
美濃東部が少ない場所と言えます。

今回は中部地方の8県を紹介しました。次回の地震記事では関東をお伝えします。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

ついに自然災害メモリアルの連載も開始して、100回という大台に到達できました。
ここまで毎日見てくださっている方がいれば物凄く光栄です。
皆さんの応援が私のただ一つのモチベです。しかし一年は程遠く、365回という一回りの
まだ3分の1にも満たない通過点にすぎません。
これからも、当ブロマガを次の防災の日に至るまで作り続けていこうと思います。


明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。