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どうも、
管理者のNDです。
12月08日は、
千々石湾地震から96年です。
長崎県の千々石湾(チヂワワン)の大地震で、
2度続けて大地震に見舞われ、南島原市の北有馬で特に被害が顕著でした。
長崎県内の死者は26人、一度目の地震はM6.9、二度目はM6.5とどちらも強い規模を観測しました。
この地震は、島原半島南部で特に揺れが激しく、特に現在の南島原市北有馬だけで死者11人が
出るほど、局地的に被害が大きいものとなりました。
今、長崎県を震源とする地震は非常に珍しいだけに、
自分でもこの地震の存在を知った時は結構驚かされました。
島原半島は雲仙普賢岳による地震以外は滅多に起きません。
今回は、
「珍しい震源を知る」をテーマにお伝えしていきます。
当放送をずっと見ている人でも、中々その震源が有感地震にならない震源が
日本にはあります。折角なのでいくつか紹介してみます。
一応以前に紹介した、「普段地震の少ない地域は、防災対策が欠けがち」という観点にも
注目してください。該当していたら、いざもし大地震が来れば危険な地域です。
今回の千々石湾地震のように、普段地震が少ない場所で突然大地震が起きることは
どこでもあり得ます。あまり地震を感じることがないなぁと思った時は対策をしてみましょう。
ちなみに、有感地震が出てきたからそろそろ大地震が来るなどという
悪い予感は大体外れます。どうせなら、もう少し安心して過ごしてみませんか?
まず、北海道は全体的に内陸震源の地震は少ないです。
特に少ないのは後志地方と宗谷地方で、この90年間で大地震も起きていません。
知る範囲ではかつて大災害にも見舞われたことがほとんどないとも・・・。
しかし、留萌~後志の沿岸は津波の被害を受ける可能性はあります。北海道西方沖・北西沖では、
稀にではありますが、浅い震源でM6~7程度の地震を引き起こした事例はありますので、
その際は、地震の揺れが被害を受けるほどではなかったとしても警戒する必要があります。
札幌市を含む、石狩地方も直下型の震源とは基本的に無縁で、来れば非常に珍しい部類です。
ここ100年間で各震源とも10回に満たない場所が多く、有感となるだけでもごくごく一部界隈では
騒がれる場所です。しかし、有名な当別断層はここらに位置するため、
このような場所では、最も注意を要する必要があります。最近に胆振東部で
大地震があったばかりですが、大地震はいつ何時来てもおかしくないことを留意して過ごして
ください。
上川地方・空知地方といった北海道内陸も滅多に地震はなく、宗谷・石狩・後志に次ぐ、
珍しさとは言えます。稀に深発地震を引き起こすことがあり、その方がむしろ頻繁ではないかと
強震モニタを7年以上視察してきた自分からは、そう捉えました。
胆振・釧路・十勝・根室は、上記の震源に比べ大きなプレート境界の近くなので増えます。
それでも普段直下型で地震が来ることは多くはありません。しかし、今年起きた胆振地方中東部の
大地震のように、突如として災害クラスの地震に見舞われる可能性は十分にある場所です。
ここらに住んでいる人は、地震のことを忘れてはいけません。地震が起きてから気づく前に
備えを進んでやってみましょう。
東北は、青森県の津軽は極端に少ないです。三八上北の方がまだ多い方ですが、
深い地震が多い為に、実際は浅い震源で起きることはどこも珍しいと言えます。
岩手県は逆に地震が多い所になります。唯一、沿岸南部のみ震源となることは少ないですが
宮城県沖・岩手県沖の地震回数の多さから日常で地震のことを常に気にする場所ではあります。
故に備えもしっかりしていると思います、この調子で怠ることがないようにしてください。
宮城県も基本宮城県沖などの地震で非常に多いのですが、実は内陸震源は多くありません。
3.11の地震で震度7を記録していますが、実は仙台市では1ヶ月後に起きた4.7の方が
震源が近く、揺れも恐怖感も大きかった事例があります。故に沖合の地震には慣れっこでも、
直下型地震の場合には、度肝を抜かれるということも想定できます。普段直下型は少ないですが
他県に比べ、内陸の大地震に見舞われることも少なくない宮城県は、内陸であるほど、
沖合の地震と直下型で起きる地震の揺れ方・恐怖感の違いを知っておきましょう。
秋田県は全体的に地震が少なく、太平洋側の地震からゆっくりと影響を受けることが主です。
但し、内陸南部を震源とする地震は比較的多いです。逆に沿岸や沖は非常に少なく、
秋田市内では地震の経験が乏しいとも言えます。日本海中部地震から既に数十年経っている今、
近くの大地震に未経験という方も多いと思いますので気を付けてください。
山形県は、秋田県以上に地震が少ないですが、来る時は規模の強い地震が多いです。
昨日触れた庄内沖地震をはじめ庄内地震など、直下型の大地震は決して一生のうちに来ないとは
言い切れないのが実情です。地震のことを忘れずに暮らしてください。
福島県は、浜通り側は様々な地震を経験されていると思います。地震の意識の高さがしっかりした
地域ですから複合災害などのリスクにも備えられると更に良いかもしれません。
中通りは意外に直下型は少なく、会津は逆に僅かに多いです。しかし、会津は基本的に
桧枝岐村の地震であることがほとんどな為に、総合すると珍しい方です。
周囲で地震が起きやすい地域が関東側なので、山間部が多い故に直下型が起きれば
大規模な土砂災害が懸念される個所も多いです。大地震の確率は低くても一たび起きた時の
災害のリスクを考えて、長期的な目でいつ来てもいいような備えをするのがベストです。
今回は、北海道と東北を中心にお伝えしました。次回も地震の記事である限り、
続きとしてお送りします。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
12月08日は、
千々石湾地震から96年です。
長崎県の千々石湾(チヂワワン)の大地震で、
2度続けて大地震に見舞われ、南島原市の北有馬で特に被害が顕著でした。
長崎県内の死者は26人、一度目の地震はM6.9、二度目はM6.5とどちらも強い規模を観測しました。
この地震は、島原半島南部で特に揺れが激しく、特に現在の南島原市北有馬だけで死者11人が
出るほど、局地的に被害が大きいものとなりました。
今、長崎県を震源とする地震は非常に珍しいだけに、
自分でもこの地震の存在を知った時は結構驚かされました。
島原半島は雲仙普賢岳による地震以外は滅多に起きません。
今回は、
「珍しい震源を知る」をテーマにお伝えしていきます。
当放送をずっと見ている人でも、中々その震源が有感地震にならない震源が
日本にはあります。折角なのでいくつか紹介してみます。
一応以前に紹介した、「普段地震の少ない地域は、防災対策が欠けがち」という観点にも
注目してください。該当していたら、いざもし大地震が来れば危険な地域です。
今回の千々石湾地震のように、普段地震が少ない場所で突然大地震が起きることは
どこでもあり得ます。あまり地震を感じることがないなぁと思った時は対策をしてみましょう。
ちなみに、有感地震が出てきたからそろそろ大地震が来るなどという
悪い予感は大体外れます。どうせなら、もう少し安心して過ごしてみませんか?
まず、北海道は全体的に内陸震源の地震は少ないです。
特に少ないのは後志地方と宗谷地方で、この90年間で大地震も起きていません。
知る範囲ではかつて大災害にも見舞われたことがほとんどないとも・・・。
しかし、留萌~後志の沿岸は津波の被害を受ける可能性はあります。北海道西方沖・北西沖では、
稀にではありますが、浅い震源でM6~7程度の地震を引き起こした事例はありますので、
その際は、地震の揺れが被害を受けるほどではなかったとしても警戒する必要があります。
札幌市を含む、石狩地方も直下型の震源とは基本的に無縁で、来れば非常に珍しい部類です。
ここ100年間で各震源とも10回に満たない場所が多く、有感となるだけでもごくごく一部界隈では
騒がれる場所です。しかし、有名な当別断層はここらに位置するため、
このような場所では、最も注意を要する必要があります。最近に胆振東部で
大地震があったばかりですが、大地震はいつ何時来てもおかしくないことを留意して過ごして
ください。
上川地方・空知地方といった北海道内陸も滅多に地震はなく、宗谷・石狩・後志に次ぐ、
珍しさとは言えます。稀に深発地震を引き起こすことがあり、その方がむしろ頻繁ではないかと
強震モニタを7年以上視察してきた自分からは、そう捉えました。
胆振・釧路・十勝・根室は、上記の震源に比べ大きなプレート境界の近くなので増えます。
それでも普段直下型で地震が来ることは多くはありません。しかし、今年起きた胆振地方中東部の
大地震のように、突如として災害クラスの地震に見舞われる可能性は十分にある場所です。
ここらに住んでいる人は、地震のことを忘れてはいけません。地震が起きてから気づく前に
備えを進んでやってみましょう。
東北は、青森県の津軽は極端に少ないです。三八上北の方がまだ多い方ですが、
深い地震が多い為に、実際は浅い震源で起きることはどこも珍しいと言えます。
岩手県は逆に地震が多い所になります。唯一、沿岸南部のみ震源となることは少ないですが
宮城県沖・岩手県沖の地震回数の多さから日常で地震のことを常に気にする場所ではあります。
故に備えもしっかりしていると思います、この調子で怠ることがないようにしてください。
宮城県も基本宮城県沖などの地震で非常に多いのですが、実は内陸震源は多くありません。
3.11の地震で震度7を記録していますが、実は仙台市では1ヶ月後に起きた4.7の方が
震源が近く、揺れも恐怖感も大きかった事例があります。故に沖合の地震には慣れっこでも、
直下型地震の場合には、度肝を抜かれるということも想定できます。普段直下型は少ないですが
他県に比べ、内陸の大地震に見舞われることも少なくない宮城県は、内陸であるほど、
沖合の地震と直下型で起きる地震の揺れ方・恐怖感の違いを知っておきましょう。
秋田県は全体的に地震が少なく、太平洋側の地震からゆっくりと影響を受けることが主です。
但し、内陸南部を震源とする地震は比較的多いです。逆に沿岸や沖は非常に少なく、
秋田市内では地震の経験が乏しいとも言えます。日本海中部地震から既に数十年経っている今、
近くの大地震に未経験という方も多いと思いますので気を付けてください。
山形県は、秋田県以上に地震が少ないですが、来る時は規模の強い地震が多いです。
昨日触れた庄内沖地震をはじめ庄内地震など、直下型の大地震は決して一生のうちに来ないとは
言い切れないのが実情です。地震のことを忘れずに暮らしてください。
福島県は、浜通り側は様々な地震を経験されていると思います。地震の意識の高さがしっかりした
地域ですから複合災害などのリスクにも備えられると更に良いかもしれません。
中通りは意外に直下型は少なく、会津は逆に僅かに多いです。しかし、会津は基本的に
桧枝岐村の地震であることがほとんどな為に、総合すると珍しい方です。
周囲で地震が起きやすい地域が関東側なので、山間部が多い故に直下型が起きれば
大規模な土砂災害が懸念される個所も多いです。大地震の確率は低くても一たび起きた時の
災害のリスクを考えて、長期的な目でいつ来てもいいような備えをするのがベストです。
今回は、北海道と東北を中心にお伝えしました。次回も地震の記事である限り、
続きとしてお送りします。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。