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どうも、
管理者のNDです。
3月24日は、
芸予地震(2001)から18年です。
芸予地震は、名前の通り愛媛県と広島県の県境付近で起きた安芸灘震源の強い地震です。
M6.7と、胆振地方中東部で起きた地震とほぼ同規模ながら若干深さがあった為に、
そこそこの広い範囲で地震被害を受けました。
広島県側では震度6弱を記録、愛媛県では現在の松山市が震度5強を記録しました。
立地的に瀬戸内工業地帯であることから、大地震は工場で労働していた人にも被害を与え、
火傷の被害もありました。
また、高齢者が多く住まう場所でもあることから家屋・店舗内での落下物による負傷者、
高齢者中心に避難途中に瓦礫による負傷といった面でも人的被害が相次ぎました。
今治~尾道の島しょ部などでは、断水被害が顕著でした。
そして、呉市では木造建築の被害も甚大になるなど、平成に残る風情にさえ大きなダメージを
与えることとなりました。
そして、この地震は私が数年前に住んでいた愛媛県松山市の旧北条市というピンポイントで
県内唯一の死者が出た地震でしたので、経験はなくても存在自体は大震災前からよく知っています。
※旧北条市は、マラソン選手の土佐礼子の出身地といえば、結構ピンと来る人もいるかもしれません。
今でも愛媛マラソンの折り返し地点や秋の祭りでだんじり落としという行事もあり、鹿島は海水浴や釣りで賑わう郊外です。
落ち着いている地域に限って、どうしてこういう地震が頻繁に襲うのか、
当時地震に対する怒りを感じることもありましたが、最近となってはどこで起きたって
日本である以上はどこにでもリスクというものはあるものです。
それでも、しっかり防災対策している地域なら治安も悪くなることを抑えられますから、
そういう意味では、首都圏・都市部なんかに大地震が起きるなんて想像したくもないものです。
今回は、
「災害による人口流出」をテーマにお伝えします。
この地震では特段大きく人口が流出した要素はありませんが、
災害が発生すると、そのトラウマ具合からその街を離れる人々も少なくはありません。
しかし、壊滅的な被害を受けてそのままその街が放置される程になることは少なくとも
将来性が元々見込みづらい場所では、災害を機に人口が一気に流出してしまうケースも
多々存在します。逆に災害に無縁な地域はその心配が少ないので一定の評価を受けて
増加傾向に転じることもありますが、増加に限ってはその要素は軽薄なもので、
減少は短期間で大きな影響を受けるのに対し、増加については効果は期待できません。
政令指定都市ほどの大きな都市であれば、中枢を担うこともあって復興が元々早いですが、
一番被害を受けるのはやはり町村などの小さな町です。
鉄道の時でも話しましたが、たった一度の災害がその地域を将来的に衰退させてしまうことすら
今の時代では昔以上に考えられるようになっています。
しかも特に衰退に転じるのは、高齢者よりも若者が非常に多いです。
現状平成で被害を受けた町はどの町でも自然減以上に著しく人口が流出しています。
良い例は、東日本大震災で原発事故設けた楢葉町や双葉町などの福島県浜通りの町村、
平成30年7月豪雨など、西日本を中心とした豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市の真備町などです。
強制避難を強いられた前者は特に酷い影響を受けてしまい、
一度離れた若者はそう簡単に戻ることができません。
若い世代の人々は災害のリスクを知っているからこそ、安全な地域である都市に逃げるというのは
現代が作り上げてしまった末路とも言えます。町村の復興が遅いことは、鉄道で言えば
国鉄時代からありましたし、経済的にも即時に影響が響くのは中小の町工場などばかりです。
大企業であれば、大ダメージを受けながらも持ちこたえられますが、拠点を移すケースというのも
最近では多くなってきています。人口流出に歯止めをかけられる術はハッキリ言うと、
これからの時代も含めてさらに難しくなる為、ただただ衰退傾向の市町村は災害時の対応と
影響を抑えることが急務になっています。
しかしながら、自分が生きることだけでなく、自分のこれまで住んできた町も生かさなければ
なりません。現状の若者にはそのような関心が薄れてしまっているのではないでしょうか。
自分も若者ですが、都会に憧れる人があまりにも最近は多いです。
しかし、その都会が一極集中をすることでいずれは滅びの道を歩むことに繋がりかねません。
特に東京都は、もし将来起こり得る首都直下型地震が起きれば一極集中が更に進むこの街は
必ずパンクしてしまいます。現状は起きていないですが、起きた時のダメージは実に膨大に
なりますから、時として地方都市の方がその点はカバーできる要素も多いと言えます。
いずれにしても言えることは、バランスの取れた日本が個人的には理想になります。
関西や関東に人が集中する流れは災害面からもリスクを上げ続けていますから、
起きた時に怖いのが実情です。災害が起きた時こそ、今一度その街を救ってあげられるのは
若者ですから、数年の辛い時を乗り越えて自分と共に町を救っていける方が、
国の為に私はなると考えています。そしてその考えが増えていかなければ、
一極集中した街が災害時に助かる保証はありません。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
3月24日は、
芸予地震(2001)から18年です。
芸予地震は、名前の通り愛媛県と広島県の県境付近で起きた安芸灘震源の強い地震です。
M6.7と、胆振地方中東部で起きた地震とほぼ同規模ながら若干深さがあった為に、
そこそこの広い範囲で地震被害を受けました。
広島県側では震度6弱を記録、愛媛県では現在の松山市が震度5強を記録しました。
立地的に瀬戸内工業地帯であることから、大地震は工場で労働していた人にも被害を与え、
火傷の被害もありました。
また、高齢者が多く住まう場所でもあることから家屋・店舗内での落下物による負傷者、
高齢者中心に避難途中に瓦礫による負傷といった面でも人的被害が相次ぎました。
今治~尾道の島しょ部などでは、断水被害が顕著でした。
そして、呉市では木造建築の被害も甚大になるなど、平成に残る風情にさえ大きなダメージを
与えることとなりました。
そして、この地震は私が数年前に住んでいた愛媛県松山市の旧北条市というピンポイントで
県内唯一の死者が出た地震でしたので、経験はなくても存在自体は大震災前からよく知っています。
※旧北条市は、マラソン選手の土佐礼子の出身地といえば、結構ピンと来る人もいるかもしれません。
今でも愛媛マラソンの折り返し地点や秋の祭りでだんじり落としという行事もあり、鹿島は海水浴や釣りで賑わう郊外です。
落ち着いている地域に限って、どうしてこういう地震が頻繁に襲うのか、
当時地震に対する怒りを感じることもありましたが、最近となってはどこで起きたって
日本である以上はどこにでもリスクというものはあるものです。
それでも、しっかり防災対策している地域なら治安も悪くなることを抑えられますから、
そういう意味では、首都圏・都市部なんかに大地震が起きるなんて想像したくもないものです。
今回は、
「災害による人口流出」をテーマにお伝えします。
この地震では特段大きく人口が流出した要素はありませんが、
災害が発生すると、そのトラウマ具合からその街を離れる人々も少なくはありません。
しかし、壊滅的な被害を受けてそのままその街が放置される程になることは少なくとも
将来性が元々見込みづらい場所では、災害を機に人口が一気に流出してしまうケースも
多々存在します。逆に災害に無縁な地域はその心配が少ないので一定の評価を受けて
増加傾向に転じることもありますが、増加に限ってはその要素は軽薄なもので、
減少は短期間で大きな影響を受けるのに対し、増加については効果は期待できません。
政令指定都市ほどの大きな都市であれば、中枢を担うこともあって復興が元々早いですが、
一番被害を受けるのはやはり町村などの小さな町です。
鉄道の時でも話しましたが、たった一度の災害がその地域を将来的に衰退させてしまうことすら
今の時代では昔以上に考えられるようになっています。
しかも特に衰退に転じるのは、高齢者よりも若者が非常に多いです。
現状平成で被害を受けた町はどの町でも自然減以上に著しく人口が流出しています。
良い例は、東日本大震災で原発事故設けた楢葉町や双葉町などの福島県浜通りの町村、
平成30年7月豪雨など、西日本を中心とした豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市の真備町などです。
強制避難を強いられた前者は特に酷い影響を受けてしまい、
一度離れた若者はそう簡単に戻ることができません。
若い世代の人々は災害のリスクを知っているからこそ、安全な地域である都市に逃げるというのは
現代が作り上げてしまった末路とも言えます。町村の復興が遅いことは、鉄道で言えば
国鉄時代からありましたし、経済的にも即時に影響が響くのは中小の町工場などばかりです。
大企業であれば、大ダメージを受けながらも持ちこたえられますが、拠点を移すケースというのも
最近では多くなってきています。人口流出に歯止めをかけられる術はハッキリ言うと、
これからの時代も含めてさらに難しくなる為、ただただ衰退傾向の市町村は災害時の対応と
影響を抑えることが急務になっています。
しかしながら、自分が生きることだけでなく、自分のこれまで住んできた町も生かさなければ
なりません。現状の若者にはそのような関心が薄れてしまっているのではないでしょうか。
自分も若者ですが、都会に憧れる人があまりにも最近は多いです。
しかし、その都会が一極集中をすることでいずれは滅びの道を歩むことに繋がりかねません。
特に東京都は、もし将来起こり得る首都直下型地震が起きれば一極集中が更に進むこの街は
必ずパンクしてしまいます。現状は起きていないですが、起きた時のダメージは実に膨大に
なりますから、時として地方都市の方がその点はカバーできる要素も多いと言えます。
いずれにしても言えることは、バランスの取れた日本が個人的には理想になります。
関西や関東に人が集中する流れは災害面からもリスクを上げ続けていますから、
起きた時に怖いのが実情です。災害が起きた時こそ、今一度その街を救ってあげられるのは
若者ですから、数年の辛い時を乗り越えて自分と共に町を救っていける方が、
国の為に私はなると考えています。そしてその考えが増えていかなければ、
一極集中した街が災害時に助かる保証はありません。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。