5月6日(月曜)
伊集院光氏のラジオに出てから、「けもの」のスタジオ業務(昨日と二日連続)に行く。伊集院氏の番組は先々週に録音した界の続きで、「映画を観ない伊集院氏に映画を勧め、翌々週に、その感想を聞く」という番組の後編の方である。
番組内容についてはオンエア前につき書けないのだが、勧めた映画はロバートアルトマンの「ロンググッドバイ」で、普通に楽しく盛り上がり、伊集院氏は自己申告の通り真面目な人物で大変礼儀正しく、アシスタントの小林アナウンサーも綺麗だし良い人で、特に何の問題も無い仕事だった。
ただ、自分は仕事柄というか菊地成孔柄というか、モデルさんとも女子アナさんとも女優さんとも女性音楽家さんとも女流小説家(敢えて女「流」という語の古さを際立たせるように並べてみました)さんとも仕事をご一緒するけれども、最もナチュラルに<女子>っぽい仕事というのは、やはり女子アナだと思う。
些かトートロジカルだが、なにせ「女子」という言葉を、40代女子だの女子会だのという言葉が定着する遥か以前から職業名に冠していた仕事である。「女性アナ」と言ったって通用する、という流れの上で敢えての<女子>アナである。彼女達が女子でなくて、誰が女子だというのか、という話である。小林さんの「ロンググッドバイ」の感想を聞いていたら、近所のバールにいるような気分に成った。