「何か最近、恒例の<風邪ひいて倒れる>やってねえな久しく」と思ったんですが、こないだの日曜に、溜まった貯金が満期になった感じでドッカーンと来ました(笑)。
今、カッコ笑いとかいっちゃって、確かに笑っているのですが、声が出せないまま、サイレントで笑っています(というか、きったねえ寝間着にフトンを簀巻きにして、歌舞伎の綿入れみたいな感じで、でっかい身体グルングルン回しながら書いています。ああ撮りてえ動画)。
「戦前と戦後」という、物凄く素晴らしい名盤から「フランツカフカの南アメリカ」という、物凄く素晴らしい名盤まで(スンマセン・自己マンじゃーん)この2年間、息つく暇も無く名盤ばかりの制作とリリースを続け、少しは休めば良いモンを、今年の下半期は久々の書き下ろしも含めて著作が5冊とか言って、我らがMr.マチャーマと楽しく遊びながらも、ずーーーっと仕事してましたら、日曜にいっきなり数時間で40度近い熱が出て、ほぼ気を失う勢いで倒れまして(さすが「意識失う系」。特大の苦笑←読者でお医者様の方などに念のため。これは「意識高い系」という言葉へのギャグで、「意識障害が出るほどの発熱、もしくは余病」という意味ではありません)、喉が痛くてものが通らないので、カステラを牛乳でふやかして、ひとくちをすこうしづつ飲み込むんですが、その時の表情はもう成田屋もかくやという睨み。隈取りが無い事をまったく感じさせないほどの。ですね。凄い迫力です。子供が見たら泣くかも知れない。
と、ワタシの様な躁病持ちのワーカホリックつうのは本当におっそろしい心の病気で、「え?普通の仕事量でしょ?」と、何の疑問も無く思ってしまうんですね(笑)、倒れてからスケジュール帳読むと吐きそうになるんですけど(笑)。
昔からのご贔屓筋には、また、そうでなくとも東洋医学や予防医学の心得がある方には御存知の通り、ワタシの様に集中力と瞬発力と持久力がみんな過剰に揃ってしまっているタイプの、生産物もリスクも多い身体にとって、風邪は、適度に周期的にひいた方が良い訳です。
野口整体の野口晴哉(ワタシの整体師の片山洋二郎先生の思想的な先達のお1人です)は、1960年代に「都会ではどんどん風邪をひかなくなる。風邪をひいたら、身体を褒めてやる。よくぞひいたと」と書いています。
なので、ワタシも生得的に、「周期的な風邪(身体のレストとリセットとデトックス)」をひける能力があったんですが、こっわいわ~代表取締役になってレーベル持ちになって、50過ぎて来たら「風邪もようひけん」身体になり下がりまして、今は「まあ、良くやった。んだけど確かに、こんなに大金下ろすとキツいわ(笑)一回15万ぐらいにして。星付きにデートに行く額。これだとパーティー出来るわ」と、己が身体に言っております(物凄く小さい、ハスキーな声で)。
症状はお馴染みのセットで、喉を痛め、発熱するだけなんですが、とにかくインフルエンザではないので(カルテには、タイトルが書かれています「(出た)」はないけど)、&かかりつけの若松河田のお医者様は名医ですので&公演の中止はありませんので御心配なく。
ただ、冒頭に書いた通り、声をやっちゃった&数日全く何も出来ずに寝込んだので、22日の「ソロ(お陰さまで2部は早々とソールドアウト、1部ももうそろそろですのでお急ぎを)」公演では、第一に、ワタシ、サックスと指揮(笑)だけかもしれませんので、お客様に於かれましては、有事に備えて下さい。そして一番恐ろしいのは、お客様ではなく、ワタシ自身が「この方が、、、、、良いんじゃないかな?」と思う事ですね。あのユニット(笑)。そして第二には、当欄などで「22日はオリジナル新曲がんがんいきますんでヨロシク」みたいなでかい口叩いちゃったんですが、ソングライトの為に空けておいた日程が総て潰れてしまったので(泣)、今回、オリジナル新曲はありません(土下座)。アレンジが新しく成るだけですね。その点ご了承ください。
という訳で、怒濤の6月以降が始まる前に(6月移行はガチンコでヤバいですからね。情報一覧を書くのが恐ろしいほどです我ながら)、身体が無理矢理休暇を取ったと思われます(とか言いながら今日、既に「キネマ旬報」で「コングレス未来会議」について、対談して来たばっかりなんですけどね・笑)。22日に渋谷にお越しの皆様方に於かれましては、ま、あのー、防御の一手を打つ訳では全くありませんが、そのー、気軽に楽しんで下さい&才能ある若者の輝きをですね(苦笑)。あ、しつよいようですが、ガチでご心配は要りません。心配して欲しくてこんな事書いてる様な甘えん坊だったら、今頃ワタシ今の10倍ぐらい稼いでいたと思います。ワタシが申し上げたいのは、病気ぐらい楽しめないとしょうがない。という事であります。二度死にかけて生還した奴が言っているのであります。では渋谷で。