いやあしかし、先月の16日に発熱して、17日に東京医大の時間外に行きましたが、結局丸まる休んだのこの2日だけで(大苦笑)、その後、発熱性の消耗でフラフラに成りながらも、仕事しながら治しちゃう。という、若手サラリーマンのような事になりまして、まあ一生治らない模様ですね。ワーカホリックは。
でもやっぱ、音楽の実演の仕事は、ライブと言わずDJと言わず、身体が整うので、やっぱ良く成ります。要するに悪は消耗/摩滅/疲労ではないんですね、身体が歪んだままになるのが悪であって、整えればおのずと治る訳です。
JZ bratでのソロライブなんか、事務所出るまではガチでフラフラで「どうしよう途中で倒れたりしたら」とか思ったんですが、ライブが始まると、あれは大変な運動量なんですけど(凄く声出しますし)、自分にとっての、良いリズムで、自分にとっての良い声を出し、自分に取っての良い動きをすれば、どんどん整って行くので、それが筋疲労やカロリー消費や内蔵への負担、といったリスクを超えて、身体によく働き、要するに「やってる間にどんどん元気に成る」訳です。
とはいえこれは所謂アドレナリン理論ではないですよ。翌日以降も調子が良いので(アドレナリン任せはナチュラルドーピングだから危険ですよね)。
そんな中、最近ひしひしと思うんですが、一番悪いのは執筆で、次がインタビューですね。この二つはどうやらワタシを歪ませるようで、前者の原因は、今、適正な度数のメガネ(レンズに色がついてる奴)を飲み屋でなくしたまま、ひとつ前のメガネで代用してまして、これつけてPCの画面観てるだけで、眼球から頭部全体が歪んできますし、インタビューは、昔から嫌いではないのですが、「同じ事を何度も話す」というのがワタシの身体を歪めるようでして、どんどん違う話しをした方がワタシの身体は整う様に出来ているみたいです。
つうわけで、こんなんなってDJやったり(これ、倒れてから丁度一週間後)、
ソロライブやKYOTO JAZZ SEXTETへのゲストプレイなんかしたりして、実演は本当に整うなと思いました。
思えば、パニック障害が物凄かった頃に、整うも整わないも、そもそもワタシが平然と出来る事は演奏だけになってまして、電車で一駅乗る事も出来ない奴が、3時間の演奏なら何事も無かったかの様に出来たので、まあ大体あの時ですね「ああ、前から薄々は気づいてたけど、オレっつう生き物は、そもそも演奏する様に(&セックスする様に&物を喰う様に)出来てるんだな」と心から思ったのは。
とまあ、近々の話しとしては今週の金曜がピットインで久々の「モダンジャズディスコティーク」でして、DJはソイルの元晴くん、そんでバンドが出ました驚異の若手オールスター集団「クラックラックス」で、これはもうアナタ、ドラムスが石若くんでベースがものんくるの角田くん、リーダーがものんくるの小西君で、小田さんがヴォーカルとピアノ、っちゅう恐ろしいバンドなので、ワタシも曲書いて1~2曲参加させて貰おうかな、と思ってます。
所謂オールのパーティー(23:30ドアオープンで、早朝4時まで)ですんで、ご年配の方にはキツいと思いますが、まあご年配の方にはご年配の方用のライブも一杯ありますんで(ペペの10周年コンセール2デイズとか)、適当にそっち回って下さい。
つうか何せ6~7月は今年のピークでして↓
6/5 モダンジャズディスコティーク新宿ピットイン
6/14 ジャズドミュニスターズ 渋谷WWW(ft OMSB、MARIA、I.C.I)
6/20 ペペトルメントアスカラール10周年初日(ゲスト無し、歌唱無し)
6/21 ペペトルメントアスカラール10周年2日目(ゲスト総出演、歌唱ばっかり)
と、ここまででも相当ヤバいと思うんですけど、月末の28から29にかけては、大阪~京都と、dCprGのアルバム&ツアーのキャンペーンとして、トークイベント、レクチャーを2都股がけでやってきますんで、現地の皆さん宜しくお願いしまーす!!
んで7月はオラオラー!!dCprGのツアーが4カ所だ!!
、、、、なんですけど、大村君は大人の事情により、前半の2カ所→東京と仙台しか出演出来ませんスンマセン(土下座)。
しかし!!名古屋と大阪は、誰でも知ってる、つまり大村君より遥かに一般的知名度の高い、あのメタルギタリストが我々の窮地を知ってスペシャルゲスト助っ人として参加して下さいます!!おそらくこんな面白い機会は2度と無いぞ!!(それによってセットリストは変えませんよ。ちょっとしか)
とまあ、そういう感じなんですけど、あちこちで拾えるライブ情報とは別に
<速報(というほどでもないが)>
1)こういう物が出ます
ジャケット写真とタイトルと商品説明で充分だと思われますが、とにかく誰もの想像を超えたヤバエグい作品になってますんでヨロシクお願い致しまーす。
2)ちょっと笑ってしまう様な話しですが
今年の東京ジャズは、KYOTO JAZZ SEXTETが出演するんですが、スペシャルゲストが2人いて、1人がリチャード・スペイヴンで、もう1人が菊地成孔さんなので、ラジオをお聴きの方などは「意外と早ええな、願ってから共演が」と思うかもしれません。ワタシもビックリしました(笑)。
3)今年は実は本の年で
特にライブは、7月のdCprGツアー終えると、大きな規模のはパタッと無くなるんですが、本は5冊出ます!!(今、毎日執筆中で、身体が歪みまくっています・苦笑・明日、伊勢丹で検眼して新しいメガネ作りたいとおもいます)。
A)「ユングのサウンドトラック」文庫
お手軽な文庫サイズ、単行本ではやや重かった「第三章」のネット日記を思い切って全カット。代わりに「さや侍」「R100」の書き下ろし評を加えて「松本人志監督とは何だったのか?」という章を追加、ゴダールに関する補注も加え、文庫版は別物になっております。
B)「時事ネタ嫌い」文庫
これも全面的に加筆修正&「更に5年後の時事ネタ嫌い」として、単行では10年末までしか扱っていなかった社会時事を、10年以降、今年までを総括する新章を加えて、文庫版は別物になっております。
C)「今ジャズ本」
ずーーーーーと出版が押している(土下座)、リズム研究と文化史研究の2つの視点から観た「今ジャズ」ムーヴメントについて、あんま重く成らない程度にさくっと仕上げて行きます(殆どが過去原稿と対談。でもクッソ面白い)
D)「追悼文集」
現状では仮題「レクイエムの名手――菊地成孔の追悼文集」として、ワタシが過去、人が亡くなる度に書いて来た追悼文だけを1冊に集めた書籍が出ます。
E)「ユングのサウンドトラック2」
えー、斜め読みで大いばりのバカのネチズン共に「菊地は<セッション>を音楽家として批判し、町山は映画として賛美したが」とか、いつまでも言わせておかない為にも(笑・ま、なにをどうしたって巨船の運航は変わらず、バカのネチズンは一生治らないんですが)、まちゃ君とのやりとりも総て含めた、映画批評本の第二弾を出します。
4)ななな何と
初めてスコア(総譜。クラシックの指揮者が指揮台に置いてある本みたいな奴)を出版することになりまして、楽曲はペペトルメントアスカラールの「嵐が丘」です。完全コピー出来る様に、総ての楽器の、総ての演奏内容が完璧に記述された、要するにクラシックのスコアと同じですので、何と言うんでしょうね、完全コピーされる方は少ないと思うんですが(ハープとかバンドネオンとかいるしね)、記念に。とか、分析に。とか、単に読むのが好き。とかですね、スコアーを買うというのは、様々な用途がありますんで、ご興味御座います方は是非どうぞ。
とまあ、色々ありますが、とにかくピットインでお会いしましょう。もう言うのも書くのも飽き飽きですが、実際にライブに来ないで、ワタシの事をどうのこうの言っても、そんなのヌエと同じですよ。もう、ネットでタダ見で充分だ。という時代ではないですよね。実際に演奏を聴けば、驚くほどいろんな事が分り、楽しめると思います(風邪のせいで、ものすげーデブっている事とか・笑)。
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