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世界的な筆記用具メーカー・ファーバーカステルは、通常であれば修正や削除目的で使う消しゴムも、使い方次第でクリエイティブな用具に成りうるというメッセージを体現したプリント広告を公開しました。“Erasing is Creating(消すことは創造することである)”というキャッチコピーと、消しゴムが使われる前後の様子が描かれた複数種類のビジュアルは、発想次第で消しゴムですらクリエイティブツールにできることをアピールしました。
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惑星に座りながら遠くに見える星を眺める男女が描かれたバージョンでは、周囲の空気をあえて消すことで宇宙服を着ているかのような表現が施されていたり……。
魚を釣り上げた男性のバージョンではまるでモーゼのように海が開く様子が描かれていたり、夜空をバックに自撮り棒を持った女性のバージョンは強く光り輝く星を眺めている様子に変えられており、ただの消しゴムであっても使い方次第でクリエイティブなアウトプットができるということを優しいタッチで表現しました。
作品をブラッシュアップしようと思うと、どうしても”足す”ことを優先しがちですが、あえて消しゴムを使って”引く”ことで、新たな視点や思いもよらない結果が生まれます。
消すことしかできないと思われがちな消しゴムも、使い方次第で作品にスパイスを加えるアイテムに変わる。
250年以上筆記用具メーカーとして第一線を走り続けてきたファーバーカステルが、クリエーションには固定観念にとらわれない柔軟な発想が必要ということを気づかせてくれました。
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