伊藤ハチ『月が綺麗ですね(1)』読了。
弱いなら弱いままで。
伊藤ハチ『月が綺麗ですね(1)』読了。
伊藤ハチ『月が綺麗ですね(1)』読了。
はうー、百合だー、と、なんとなく甘い気分に浸れる一冊。素晴らしい。
伊藤ハチさんは『小百合さんの妹は天使』の作家さんですけれど、わずかな間にものすごい勢いで画力が向上している気がします。
もともと可愛い絵を描く人ではあったのですが、それにしてもこの漫画の作画の繊細なことったら。
特にiPad miniで見る一枚絵のカラーの綺麗なこと、綺麗なこと。お見せできないのが残念なくらいです。美しいなー。
さて、そういうわけで、百合です。
物語の舞台はけもの耳で着物姿の人々が住むとある国。この国では同性同士での結婚が認められています。
そこで、ウルトラお嬢様な主人公の少女は薬師の女性のもとに嫁ぐことになります。
しかし、どうやら彼女の「妻」には暗い過去があるらしいことがあきらかになり――と話は進んで行くのですが、そこまでシリアスな物語にはなりそうにありません。
あくまで甘い新婚生活のようすを眺めて楽しむ漫画だと思いますね。
ただ、女性同士の結婚が完全に合法で偏見もない上、主人公のお相手がわりにボーイッシュなタイプなので、あまり女の子同士で結婚しているという雰囲気には思えません。
何も説明がなかったら普通に男女のカップルであるように見えないこともない。
そういうところでの「百合らしさ」を期待すると、意外に肩透かしになるかも。
でもまあ、女の子同士のカップルには違いないので、これからそこらへんに関する描写も増えて来るかなあ、と期待しています。
とにかくひたすらに絵が綺麗なので、眺めているだけで幸せな気分になれる一冊です。あー、うっとり。
ところで、
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