ねこめ(~わく) 1 (夢幻燈コミックス)

 竹本泉『ねこめ(~わく)』を3冊ほど続けて読みました。

 このシリーズ、第8巻まで続いた『ねこめ~わく』の続編にあたるのですが、続編とはいっても何も違いはありません。ええ、そのまま。まさにそのままです。

 そもそもこの漫画の新作を読むの20年ぶりくらいなのだけれど、何ひとつ変わっていないなあ。

 連載はすでにあっちこっちの雑誌で25年も続いているそうで、竹本さんの漫画のなかでも最も長く続いている作品ですね。

 四半世紀経ってもまったく変化がないというのがすごい。普通、こうやって長く続いていると経年劣化が起こるものなのだけれど、クオリティが全然下がっていない。

 いやー、こんな漫画は稀有だろうなあ。なにげに竹本さん、天才なんじゃないかと思うんですけれど、どうでしょう。

 ぼくの天才の定義は「独創の人」ということになるのですが、竹本泉みたいな漫画家ってほかにいないものね。

 最初期の『ちょ