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【有料記事】血と霧のヴィクトリアン・ロンドンへようこそ。(1220文字)
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【有料記事】血と霧のヴィクトリアン・ロンドンへようこそ。(1220文字)

2012-10-27 14:02
    黒博物館 スプリンガルド (モーニングKC)

     『黒博物館スプリンガルド』。

     『うしおととら』、『からくりサーカス』と、合計七〇巻以上にも及ぶ巨大連載を完結させた藤田〈少年漫画家〉和日郎による一冊完結の作品である。正直、『からくりサーカス』は途中で投げ出しちゃったんだけれど、この作品はおもしろかった。「あいかわらず」の内容ではあるのですが、時代背景を退廃のヴィクトリアン・エイジに持ってきたことが成功している。

     タイトルの「スプリンガルド」とは、ヴィクトリア女王治世の初期に現れた「バネ男ジャック」のこと。もとネタは怪談好きのロンドンっ子たちのあいだではやった都市伝説らしいが、この物語ではちゃんとその「バネ男」が登場し活躍する。

     
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