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小説を書きたい。物語を綴りたい。そう思うのですが、まともに成功した試しがありません。
まあ、才能がないのはしかたないにしろ、なぜここまでうまくいかないのだろう?とずっと考えていたのですが、ある本を読んだところ、「物語を「あらすじ」ではなく、キャラクターやイメージから作ろうとしているからだ」と書いてあり、あ、これだな、と感じました。
動物が骨と肉でできているように、一般に物語は「あらすじ」と「細部」からできあがっています。
もちろん、どこまでを「あらすじ」とし、どこからを「細部」とするかは恣意的な区分に過ぎませんが、この「あらすじ」から始める姿勢と努力がぼくには欠けていたようなのです。
「あらすじ」にも色々と程度があるでしょうが、最もシンプルなものは一、二行程度にまとまります。
たとえば、『ロミオとジュリエット』のいちばんシンプルな「あらすじ」は、「敵対しあう名家にうまれたロミオ
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