「人に優しく、自分にはもっと優しく」。この心持ちを忘れなければ、大体の事は上手くいく。遅ればせながら、僕が人生で出した答えはこれだ。生きていると、耐え難い様な辛苦が襲ってくるが、信じられないような幸せな時もちゃンと用意されている。人生は呪うものじゃない、祝福するものだ。
https://twitter.com/koikekazuo/status/321583620986896384
弱いなら弱いままで。
きょう、Twitterを見ていたらタイムラインに流れてきた漫画家の小池一夫さんの言葉だ。これは素晴らしい「教え」だと思う。「人に優しく」まではだれでもいえるが、「自分にはもっと優しく」というひとことはなかなかいえない。「優しくする」ことと「甘やかす」ことは紙一重だからである。
知っているひとは知っていると思うが、ぼくは自分にはまったく優しくないひとである。あるいは少なくともそうだった。自分に対してはきびしくなければならないと信じ、自分自身をときに憎み、ときに呪って生きてきたのがこれまでのぼくの人生だった。
しかし、この歳になって、ぼくも変わらなければならないのかもしれない。「自分に優しく」。それがぼくの後半生の課題になるだろう。しかし、どうすれば自分に優しく、しかも甘くないようにできるのだろうか。
結局のところ、自分を激しく攻撃してしまうのは、自分を甘やかす人生を美しくないと思うからである。もちろん、ぼくにだっていくらでも自分に甘い側面はあるのだが、ある面においては、ぼくはたぶん自分に対して過剰にきびしい。自分自身を決して赦さないところがある。ひとの過ちは赦せるのだが、自分の過ちは赦せないのだ。
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